
『ここで大勢の人が行方不明に?』
『ここじゃない。でも、この先ちょっと上ったところ…グロア・バレーでなら…』
姉のメラニーが行方不明になって1年。最後に受け取ったビデオメールに映っていた雑貨屋にたどり着いた妹のクローバーと友人たち(男2+女3)。

まずは鉄板のお約束。目的地手前の「誘導者」「警告者」。
彼女らを待っていたのは「死に戻り」の迷宮でした。
「アンティル・ドーン」(2025年/デヴィッド・F・サンドバーグ監督)
2015年に作られたPS4用ホラーゲーム「UNTIL DAWN -惨劇の山荘-」(2024年にPS5・steam用にフルリメイク。この時、副題が取れて「UNTIL DAWN」に)をベース(世界観を共有しているだけで原作ではない)にした一種のスピンオフ。
グロア・バレーを目指したクローバーらですが、激しい嵐に遭遇して森の中で迷子に。が、突然、雨風のない空間へ。振り向けば嵐。まるで滝の裏側に入り込んだよう。
ぽっかりと開いた安全地帯。あるのは「観光案内所」の建物ただひとつ。

こここそ、坑道の大規模崩落で1,100人と共に町ひとつを地中に飲み込んだ炭鉱の町、グロア・バレー。
案内所は無人。友人のひとり、ニーナが何気なくゲストブックに記帳。
夜。突然現れた仮面の大男に次々惨殺される5人。

全員殺されるとゲームオーバー。ニーナがゲストブックに記帳しているところ(ここが「ふりだし」)に巻き戻し。
全員が殺された記憶を保持したままの死に戻り。
普通はここで前周の経験から殺戮者の裏をかいたり反撃したりとなるのですが、殺戮者はひとりではありませんでした。
毎回異なる殺戮者。人だけならまだしも超自然的な死因(人体自然発火ならぬ人体不自然爆発)まで。

つまり…前周の経験値が何の役にも立たない世界。
ゲストブックには同じ人が何度も記帳をして(死に戻って)います。その中にはメラニーの名前も。

死んでもやり直せる…ただし、その数は全員13止まり。チャンスの上限は13回?
死に戻りは今や意外性のないジャンルになってしまいましたが、本作は展開がランダムでプレーヤーの行動が分岐に影響しないのと、やたらゴアシーンに力が入っているのが新機軸(なのか?)。
古典に対する目配せもあり(オチが弱いという問題を除けば)、そこそこ楽しめる出来にはなっておりました。

右は「死霊のはらわた」オリジナルポスター。
以下、余談。
死に戻りと言えば「Re:ゼロ」ですが、今期(Season4)の展開はキツいすねえ。多分これまでの死に戻りの中で最も重篤でショッキング。
原因(死に戻ったのか単に意識を失っただけなのか)は不明ですが、覚醒したスバルがエミリアとベアトリスを見て、
『(銀髪美少女と縦ロール幼女…巨大なトカゲと植物で出来た部屋…つまり、これは…!)異世界召喚って奴ぅ!?』
と叫んだ時は、リアルに『うえぇぇええぇ!?』でした。おいおい、どーすんだよ、ここから!? どう巻き返すんだよ!?
一旦6月で〆て、後半は8月スタートのようですが、とりあえずこの問題(こちらの世界に来てからの記憶全消失。つまり「死に戻り能力」の自覚も無い、仲間と培った信頼の絆も無い、それどころか疑心暗鬼に囚われてしまっている)は早くケリつけて欲しいです。
★死に戻り関連作品をひとつふたつ。
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