デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

最高の自己紹介。 キャプテン・スーパーマーケット

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『貴様、何奴?』
(Who the hell are you? )

『俺の名はアッシュ。日用品係だ』
(Name's Ash.Housewares. )

最高の自己紹介です。

キャプテン・スーパーマーケット

(1993年/サム・ライミ監督)


主人公アッシュ(ブルース・キャンベル)が量販店「Sマート」の販売員という設定だけでこのタイトル。流石、東宝東和、発想が滅茶苦茶です。

この邦題で誰が死霊のはらわたPart3」と気づくでしょうか。

じゃ原題が「Evil Dead3」かと言うとオリジナル・タイトルはなんと、「Bruce Campbell V.S. ARMY OF DARKNESS」。「ブルース・キャンベル対暗黒軍団」です。これって例えば「千葉真一対香港カラテ軍団」とか「アーノルド・シュワルツェネッガー対アマゾネス」みたいなものじゃないですか。

前作「死霊のはらわた2」にもお笑いの要素は多分に注入されていましたが、ホラーとしての体裁はギリ整えておりました。
 
本作はもはやホラーでもスプラッターでもない「おとぼけアクション・コメディ」に。

この作品、ラストが2パターンあります。サム・ライミのオリジナル・バッドエンドとハリウッドの要請で取り直したハッピーエンド。

好き嫌いはあるでしょうが、今回ばかりはハリウッドに軍配。冒頭に掲げた台詞はハリウッド版エンディングのもの。偶然にも邦題とぴったりイメージが合ってます。