「ジョゼと虎と魚たち」は8代目リハウスガール池脇千鶴が景気よく脱いだラブストーリーですが、この作品の重要な(ホントだよ)小道具に使われているのが、
「SMキング」(本当に重要な小道具なんだってば!)
あまり知られていないかもしれませんが、一時期、SM雑誌には結構な種類がありました。
「SMマガジン」「SMファン」「S&Mスナイパー」「コレクター」「フロンティア」「グラフィティ」「綺譚」「セレクト」「スピリッツ」「マニア」「秘小説」「フェニックス」「クラブ」「スペキュラム」「スパイラル」「スクレイバー」「ミラージュ」「シークレット」「DIVA」etc.
中でも「キング」は、1972年に業界の御大、団鬼六責任編集で創刊され、僅か3年で廃刊になったレアな逸品です(映画の中で使われていたのは小道具用のオリジナルっぽい)。
「そうか、キングを選んだか・・・」
この古本屋でもあまり見かけない雑誌をチョイスしたのは、監督の犬童一心か、脚本の渡辺あやか、はたまた原作者の田辺聖子か。ラブストーリーの奥は深い・・・。