デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

お膳立てはばっちりなのですが・・。 デッド・サイレンス

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「セブン」丸パクリなオープニングと「サスペリアPart2」リスペクトな小道具(と音楽)に「サイコ・ホラーか?」と思いましたが、展開は大きく迷走、左右に蛇行。

「デッド・サイレンス」(2007年/ジェームス・ワン監督)

舌を切られて惨殺された腹話術師メアリー・ショウ。彼女の望みは3つ。

ひとつは101体の人形と共に埋葬されること。

ひとつは自分自身を「人形」として加工すること。

そしてもうひとつは、自分の死に関わった人間の一族郎党皆殺し。

お膳立てはばっちりなんですけどねえ。サイコなのかジャーロなのかオカルトなのかゴーストなのか立ち位置が不明瞭なので、どうにもノリきれません。

CG丸分かりの背景はさておき、人形の顔が「にゅう~」っとなる所を安直にCG処理したのは興ざめでしたね。

オチが結構良いだけに残念。

※参考:「単純、しかし見事なトリック。 サスペリアPart2」→2008年8月20日
    「あ、リー・アーメイが普通の人だ。 セブンSE7EN」→2008年9月19日