デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

デ・ニーロに学ぶ「ゆで卵」の食し方。 エンゼル・ハート

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ミッキー・整形・ロークがゴールデングローブ賞に続き、英国アカデミー賞でも「レスラー」で主演男優賞を獲得しました。返り咲きおめでとうございます。

「逃亡者(ハリソンのじゃないよ)」「死にゆく者への祈り」と並ぶお気に入りの1本。


舞台は1955年。ブルックリンのしがない私立探偵エンジェル(ミッキー)はサイファーと名乗る謎の男(ロバート・デ・ニーロ)から失踪した歌手ジョニーの捜索を依頼されますが、行く先々で死体がごろごろ。

雰囲気とハッタリだけで2時間引っ張る豪腕演出、さすがアラン・パーカー

サスペンス・ミステリーがオカルト・スリラーに変貌していく様が見事です。

見所はデ・ニーロのゆで卵。皿に置いたゆで卵を手の平で押しつぶすように転がして長い爪で殻をぺりぺり。ちょっと真似したくなります。

この頃のミッキー・ロークには確かに「色香」がありました。「レスラー」楽しみです。