「レスラー」観たら無性にミッキー・ロークの“昔の顔”に会いたくなりました。
「死にゆく者への祈り」
(1987年/マイク・ホッジス監督)
スクール・バスを誤爆しIRAを足抜けした工作員ファロン(ミッキー・ローク)。ロンドンで偽造パスポートと引き換えに最期の仕事。
その現場を目撃してしまった神父ダ・コスタ(ボブ・ホスキンス)。ファロンは神父の守秘義務を逆手に取って犯行を告解。
恐らくミッキー・ローク出演作の中で最も地味で最もまったりとした作品でしょう。
原作(ジャック・ヒギンズ)愛読者からはエラい事評判の悪い本作ですが、私は詩情漂う佳作だと思います。
決して晴れ間を見せない曇天のロンドン。補修もままならぬ寂れた教会。ビル・コンティのどこか牧歌的な音楽とファロンに恋する盲目の女性アンナ(サミ・デイビス)の奏でるパイプ・オルガン。
警察とIRA双方から追われながら、仕事の目撃者を消さずに組織から守る事を決意するファロン。
キリスト像にすがりつくミッキー・ロークの表情が堪りません。
監督は「フラッシュ・ゴードン」撮った人。とても同一人物とは思えない落ち着きぶりです(笑)。
ファロンを追うIRA工作員役で、後にダークマン、ジェダイを経て最強ダディとなるリーアム・ニーソン(☜北アイルランド出身)が出演しています。
次はマイケル・チミノ版の「逃亡者」(主演は勿論ミッキー・ローク)が観たいなあ・・。
★ご参考