最近のダニー・トレホは箔付けのため仰々しく登場し、さっさと見せ場作ってとっとと退場する“ヒット&アウェイ”を得意としていますが、本作もそんな1本。
「最強ゾンビ・ハンター」
(2013年/ケヴィン・キング監督)
申し訳程度に薬物被害の説明があって、1年後には世界は荒廃、右を見ても左を見てもゾンビゾンビで臓物祭り。
運良く生き残った生存者が安全地帯を求め彷徨う“いつもの”ゾンビ映画ではありますが、ちょっとしたアングルがカチっと決まっている辺りに只ならぬ才気を感じます。
マッドマックスが好きなんですね。分かります。
トレホの役柄は、小さなコミュニティを仕切る神父ジーザス(舐めた名前だ)。
このコミュニティにゾンビの群がなだれ込んで来るのですが、良く見りゃゲーム版「バイオハザード」のタイラントみたいな奴も交じっている。君らどうやってその肉体手に入れたん?
バイオハザードが好きなんですね。分かります。
トレホは御神体のトマホーク振り回してタイラントとタイマンかまして「よっしゃ、ギャラ分は働いた」って感じで退場。
トレホが主役だと思ってレンタルした(まさか買った?!)人はご愁傷様。
他にもチェンソー振り回す人とか分かりやすいオマージュを並べて、ちょっとだけ意外なクライマックスへ。
悪魔のいけにえが好き(以下略)。
無駄な期待をしなければ、そこそこ楽しめる仕上がりにはなっています。
※最近のトレホのヒット(顔出し)&アウェイ(バックレ)と言えば…