マイケル・チミノ監督がお亡くなりになりました(snowmanさん、情報感謝です)。
2016年7月2日。死因不明。77歳。
代表作は世間的には「ディア・ハンター」ですが、個人的には「天国の門」。
膨らみ続けた予算は4,400万ドル(約80億円)。撮影フィルム46万フィート。上映時間は330分→219分(プレミアム公開版)→149分(劇場公開版)と連続縮小。
構成は破綻、興行は惨敗(1週間で打ち切り)、批評は散々。
最後にユナイト倒産というおまけまでつきましたが、それがどうしたと言うのですか。
「天国の門」は誰恥じる事のない名作です。
残念ながら、「天国の門」以後の監督人生は不遇の一言でしたが、そんな中にあって撮った小品「逃亡者」はお気に入りの1本。
「サンダーボルト」で監督デビューする前には(共作ではありますが)「サイレント・ランニング」「ダーティハリー2」の脚本を手掛けています。
完全に“こっち側”の人でした。ご冥福をお祈りいたします。