火星を舞台に諜報活動。しかしこれは夢か現実か。もっと奥行きをつけようと思えばつけられる所を華麗にスルー。
(1990年/ポール・ヴァーホーベン監督)
まあ主演がシュワちゃんですから。知的な要素はないものねだり。
エスカレーターで追手が撃つ銃弾を一般人盾に防ぎボロボロになった所で相手に投げつけるという“人としてどうよ?”なシーンは偏差値貧乏シュワの独壇場。
何度観ても人でなし。
顔面変形ミュータントも一歩間違えれば「ノストラダムスの大予言」。ヴァーホーベンの悪趣味爆発。
オープニングの「低気圧で顔面膨張・目玉びろーん」のシーンで真面目に撮る気がないのは一目瞭然(笑)。
シュワちゃん見送った後の奥さん(シャロン・ストーン!)の表情から、記憶を消された諜報員が現実、という見方が正解なような気もいたしますが、個人的にはこのカットがミス・ディレクションで、全てはリコール社の“疑似体験旅行”という見方を支持します。
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