デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

話のベクトルはそっちで良かったのか? ターミネーター4

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続編が自分の望んだものと違ったからと言って文句を垂れるのは筋違いです。筋違いですが・・。

お話の方向性ってそっちで良かったのかジョン・コナー?

ターミネーター4」(2009年/マックG監督)


前哨戦として、本編のサブキャラ女兵士ブレア・ウィリアムズを主役に据えたフルCGアニメターミネーター サルベーション:ザ・マシニマ・シリーズ」を鑑賞。

酷い。「お前らいい加減にしろよ!」な出来。話は進まねえし、画はプレステ2以下のポリゴンだし。おかげで「4」のまともな実写映像観ただけで妙に安心してしまいました(笑)。

が、しかし。ジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)が主役のようで主役じゃない(描写が少ないから人間的魅力も今ひとつ)。

代わりに前に出たのが、“審判の日”の前にサイバーダイン社に献体して機械人間となった死刑囚マーカス(サム・ワーシントン)。

彼の贖罪(セカンド・チャンス)が話の本筋。

それはそれで面白いですが、ターミネーターだべ? 過去作とリンクさせる台詞や設定などファンへの目配せは過剰な程ですが、話のベクトルがなんか違わねえか・・。

ここはコナーが智恵と勇気と行動力で人心を掌握して反乱軍のリーダーにのし上がっていく様を観たかったなあ。

あとカイル・リースには兄貴(デレク・リース)がいたはずですが(少なくとも「サラ・コナー・コロニクルズ」にはいた)、どこに行っちまったんでしょ?

CGシュワ(写真下)は最高の(最低の?)ファン・サービスでしたが、全体的な印象は“出来の悪い「12モンキーズ」”でした。