知能と制作費が反比例した迷作「フラッシュ・ゴードン」の6年前、痴性と気合が正比例した生まれたバカルトポルノ。
余裕で本家超えです。
「フレッシュ・ゴードン」
(1974年/マイケル・ベンヴェニスト&ハワード・ジーム監督)
ポルノ惑星の皇帝ワンが放った「セックス・ビーム(SEX-RAY)」の影響で地上は性欲の嵐。
アイス・ホッケー選手のフレッシュは、偶然知り合った美女デイルと、偶然知り合った科学者ジャーコフ博士と共にポコチン・ロケットでポルノ惑星へ!(フレッシュ!)
書いていて眩暈がしてきますが、まだまだ序盤。
ジャコビニ流星群のようなセックス・ビーム雲に突っ込んだロケット内は瞬時に劣情祭り。四つん這いになってロケット内を駆け巡る3人(フレッシュ!)。
ビーム群を抜けると我に返って操縦再開。
『まあ、無事戻った時の(話のネタの)ために、こういうエピソードも必要だ』(ジャーコフ博士)
ま、全編こんな感じ(笑)。
ポコチン・ロケットとドリルちんこロボットくらいしか記憶にありませんでしたが、改めて観るとハリー・ハウゼンばりのモーション・アニメ(ダイナラマ?)がわんさか登場。
よく見りゃ特撮クルーの中にリック・ベイカーの名前も。
セックス・ビームが降り注ぐ時の“♪ほんわほんわ”な安~いSEが脱力感をターボで加速。
ジャケットが「スターウォーズ」っぽいイラストなので、冒険活劇と間違えそうですが、うっかり家族団欒で観たりするとエライ目に会います(フレッシュ!)。
タイトルよりでっかく表示されている「PENTHOUSE」のロゴを見逃してはいけません。
※参考:「フラッシュ・ゴードン」→2009年7月17日