「マッドマックス」と「クレイジーズ」と「チャイナシンドローム」を足して500倍に希釈。B級ど真ん中。
「チェーン・リアクション」
(1980年/イアン・バリー監督)
キアヌ&モーガンの奴(96年)とは同名異作。製作にジョージ・ミラーも名を連ねているオーストラリア映画です。
核廃棄物処理施設が地震で損壊、廃液流出。現場を調べた技術者ハインリヒはダイレクトに廃液沐浴。毒々モンスターになり損ねて気がついたら命はもってあと3日。
洒落にならない量の廃液が施設外に流出したにもかかわらず、会社はだんまり、事実隠蔽、証拠隠滅。
なんてこった。事実を知らせるべくハインリヒは施設を脱走、一路街へ・・。
とここまではテンポ軽快・リズム快調。おいおい、こんな無駄の無い展開してたら30分で終わっちゃうぞ。
ご安心ください。ここから先はゆったりまったり。ハインリヒは逃亡途中で記憶の混乱が生じ、核廃棄物がさっぱりすっきり忘却の彼方。
倒れていたハインリヒをうっかり助けちまった為に事件に巻き込まれてしまったスピードレーサー、ラリー(スティーヴ・ビズレー)と看護婦の妻カーメル(アーナ・マリア・ウィンチェスター)。
「偶然しては出来すぎだな」(by追っ手の親玉)・・確かに。
洋の東西を問わず、気まずい事が起きると必ず現れるマスク&白装束の人たちがいい感じ。
ラリーの同僚(メカニック)役でメル・ギブソンがちらっと出演(クレジット無し)。
マッドマックスには遠く及ばないとは言え、カー・チェイスはなかなかの迫力。
色合いと言うか空気感がいかにもオーストラリア!な雰囲気を醸し出しています。