道路にちょこんとエリマキトカゲ。そうです、ここはオーストラリア。
「オープン・ウォーター」から遅れること3年。“バカンスde災難”シリーズ、クロコダイル編。
「ブラック・ウォーター」(2007年/アンドリュー・トラウキ&デヴィッド・ネルリッヒ監督)
一組の若夫婦と嫁の妹の3人がバカンスへ。
最初に“バナナ・ワニ園”みたいな所に立ち寄るので、「おお、バナナ・ワニ園のワニが脱走してアニマル大戦争か?」と思いましたが、何も起こらず(当たり前だ)、翌日、3人はリバー・フィシィング体験ツアーに参加。
タッチの差で船に間に合わなかった3人は、ガイドと共に1台のボートでマングローブの生い茂る川の上流へ。
「さぁ、釣り釣り」「ねぇ、あれ何?」
言い終わらぬうちに衝撃ドーン!、ボートガッコン!、ガイドパックン!
何とか木に登って難を逃れましたが、ボート転覆、ガイド死亡、携帯損壊、水無し、食料無し、川に入った記録が無いから救援無し、そして目の前に巨大なクロコダイル。
最悪です。
パニック映画ではなく、シチュエーション・サスペンスなので派手な見せ場はありません。「アナコンダ」系を期待すると肩透かしを喰らいます。
クロコダイルの華麗なる垂直ジャンプは金メダルものの妙技でしたが。
濁った水面(ブラック・ウォーター)からヌゥ~っと現れたクロコダイルと人間が一瞬見つめ合って、直後、逃走&襲撃となる間のお手本は「エイリアン」でしょうか。
ラストは実話ベースにしちゃあ、相当ご都合主義だと思いますが、そこそこ楽しめる仕上がりにはなっています。
余談ですが、クロコダイルとアリゲーターの違いって“歯並び(正確には“噛み合わせ”)”なんだそうです。
口を閉じた時に下顎の歯が上顎の歯の内側に収まる(人間と一緒。除くアントニオ猪木)のがアリゲーター。
上顎と下顎が同一線上にあって、口を閉じると上下の歯のギザギザ部(山と谷)ががっちょり嵌って、かつ、下顎の前から4番目の歯が外にはみ出ているのがクロコダイル。
クロコダイルの方が痛そうだな。噛まれたら・・。