デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼:坂口良子。 ウルトラマンタロウ/怪獣サインはV

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坂口良子さんがお亡くなりになりました。3月27日。消化器系疾患。57歳。

坂口さんと言えば「犬神家の一族」の女中さん、「獄門島」の理髪店の娘が真っ先に思い浮かぶのですが、「獄門島」ネタは大原麗子さんご逝去の時に使ってしまったので、今回は別アングルで。

ウルトラマンタロウ/第50話・怪獣サインはV」(1974年3月15日放送/前田勲監督)

世界広しと言えども、怪獣とバレーボール(まあ限りなくキャッチボールに近いんですが)という常軌を逸した行動に出、あまつさえ勝利してしまった女は坂口良子ただひとりです。

対戦相手は“玉好き怪獣”ガラキング(写真2枚目)。

「こら怪獣! ボールを返しなさい!」

坂口良子が怪獣を一喝するとBGMスタート。

♪V・A・C・T・O・R・Y! サインはV(以下2番までフルコーラス)♪

怪獣のアタックをレシーブで返す坂口。こんな面白いものを魅せてもらって「何のために」とか「距離感滅茶苦茶」とか「ボールのスケールが変」とか言い垂れる奴はただの人でなしです。

いいものを見せてもらったと両手を合わすくらいでないと。

※両手を合わせたい人はここいらへんをチェック→http://d.hatena.ne.jp/sputnik0829/20100915/p1

で、そのままご冥福をお祈りいたしましょう。

※参考:「合掌、大原麗子。 獄門島」→2009年8月8日