
英国TOTALFILMが「カルトなった大コケ映画30選(30 Movie Flops That Became Cult Classics)」を発表しました。
「天国の門」と「遊星からの物体X」が入っていないのが実に不満ですが、まあ、そこそこ順当なランキングではないでしょうか。
このランキングの26位に入っていたのが、本日ご紹介する、
共演が豪華。ジェフ・ゴールドブラムにクリストファー・ロイドにジョン・リスゴー。劇場版ではカットされてしまいましたが、バカルーの母親役でジェイミー・リー・カーティス。
皆、適度に力を抜いた演技をしていますが、ジョン・リスゴー(異次元マッド・サイエンティスト、ドクター・リザルド役)だけはヤケを起こしたとしか思えない怪演(完全に振り切っています)。

リスゴーさん、自分がMC回の「サタデーナイト・ライブ」にこのキャラで出て来たらしいので、本人も気に入っているみたいです。
お話は“次元の壁を越える実験に成功したバカルーたちと異次元エイリアンたちの攻防”なのですが…。

ジェット・カーや宇宙船のデザイン、ある信号を受け取ったために人間社会に紛れた異次元エイリアンが見えるようになる「ゼイリブ」設定(こっちの方が4年早い)、1938年の火星人襲来パニック(オーソン・ウェルズのラジオドラマ)の真実など、ひとつひとつは良いネタなのですが、とっ散らかり方が半端なくまとまりゼロ。

まあ、だからこそのカルトなのかもしれませんが。
妙な漢字(鉢巻に“生活美”とか)がちょこちょこ顔を出しますが、バカルーが時折会話に挟む「ありがと」「さよなら」は何故か自然で違和感がありませんでした。