デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

クラシックロック探訪6 地獄の咆哮/ブルー・オイスター・カルト

 

On Your Feet or On Your Knees!

   Here They Are The Amazing Blue Öyster Cult!

(立て! さもなくば跪け! 驚異のバンド、ブルー・オイスター・カルト!)

 

ヘヴィ・メタルの語源には諸説あります。個人的にはブラック・サバスがオリジンだと思っていますが、ブルー・オイスター・カルトを起源とする説も少なからず存在します。

 

ヘヴィ・メタルと言うよりは“しっとりキメ細やかなハードロック”なのですが、彼らの人気を決定付けた2枚組ライヴ・アルバムが、

 

地獄の咆哮 On Your Feet or OnYour Knees

ブルー・オイスター・カルト

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元々、音楽プロデューサーのサンディ・パールマンラヴクラフトに影響された自作の詩「イマジノスの柔らかな経典」をロックで表現するという目的で集められたメンバーなので、曲調が異世界的、オカルト的

 

3rdアルバム「オカルト宣言」(1974)の頃は前座がキッス(当時のライナーノーツだとキス)だったようで、今思えば実にお得な組み合わせ。

 

聴き所はメッサーシュミットME262)」BÖCの代名詞である“ベース以外全員ギター”が堪能できます。

 

冒頭の台詞はアンコール「ワイルドで行こう」の前に挿入されたパティ・スミスアジテーション。この人が言うと、MCと言うよりサバトを扇動する魔女みたいでちょっと怖い。


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ヘヴィ・メタルの語源のひとつと目されるステッペン・ウルフの曲をカバーしているのも何かの因縁でしょうか。

 

ライヴではオリジナルに忠実な演奏ですが、スタジオ版はかなり大胆なアレンジが施されていて、これはこれで結構好みではあります。


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