デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

そのメタル、掟破り。 21世紀の精神異常者/人間椅子

イメージ 1♪仕事には 苦労する
 割とシビアなヘヴィ・メタル
 ビデオ屋と 楽器屋と
 ビラ配りするヘヴィ・メタル

さて、これは何と言う歌の歌詞でしょう。

答えは「21世紀の精神異常者」(@キング・クリムゾン)。

本当だってば(笑)。ネタ元は、

「遺言状放送」(人間椅子

91年4月に渋谷公会堂で行われたライヴ映像にPVを加えたDVDです。

初期楽曲の素晴らしさもさることながら、圧巻は、“ロックンロール(ツェッペリンのアレです)”から“ヘヴィ・メタルの逆襲”~“21世紀の精神異常者”と続くメドレー。

かつてFence Of Defenseも「21世紀~」をカヴァーしていましたが、勝るとも劣りません。

超絶テクにも目を見張りますが、何より凄いのは原曲の歌詞でも訳詩でもない、“和詞”を乗せた事。

ヘヴィ・メタルの逆襲”の歌詞をそのまま“21世紀~”に持ち込むとは。

きっとクリムゾンも喜んでいることでしょう。

“りんごの泪”のPVではイカ天(という単語に反応するのは40以上か…)出場時に話題になったベース鈴木氏の“ねずみ男”コスプレを見る事ができます(写真下)。

いやあ、ず~っと“ねずみ男”と信じて疑わなかったのですが、Wikiによれば、“ジェネシス時代のピーター・ガブリエルを意識したもの”だそうで…。

どう見ても“ねずみ男”だよなぁ。

※写真中央は、あまりの衝撃に思わずジャケ買いしてしまうプログレ永遠の名盤「クリムゾンキングの宮殿」(「21世紀の精神異常者」収録)。

※余談ですが、「21世紀の精神異常者」の事を「21世紀のスキッツォイド・マン」って表記するのやめれ。小手先の誤魔化し笑止千万。

※参考:「メタルで読むラヴクラフト。 人間椅子/ダンウィッチの怪」
     →2012年2月2日