朝倉が、長門が、鶴屋さんが、みくるちゃんが…。嗚呼、懐かしい顔ぶれが一堂に…ってちょっと待て。お前は誰だ?!
キョン? いやいやいや、嘘をついちゃいかん、君のどこがキョン?
他のメンバーには変更不能な記号的特徴があります。朝倉の眉毛、長門の眼鏡、つるやさんのストレートロン毛にみくるちゃんのふわっとヘア。
しかし、キョンにはこれといった特徴がないので、キャラデザが変われば完全に別人。
かろうじて悪い目つきになった時に面影が感じられる程度。
うーん、これはキツイなと思いましたが、目を閉じて中の人の声に耳を傾ければ…おお、キョンだ。その声、そのボケ、そのツッコミ。
「長門有希ちゃんの消失/第1話・大切な場所」(2015年4月4日深夜BS11放送/和田純一監督)
本作は「涼宮ハルヒの憂鬱」の並行世界である「涼宮ハルヒの消失」のスピンオフ(作り手はリビルドと言っているらしい)。
つまり、キョンとハルヒは同じ学校におらず(当然、SOS団も存在せず)、長門も朝倉も対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースなどではなく、みくるも未来人ではない世界のお話。
長門は無口でも無表情でもなく、ただ健気なだけの文芸部員でもなく、表情豊かで食いしん坊。これまでのどの世界線とも違うキャラ設定になっています。
朝倉さんと鶴屋さんは、ボケとツッコミを同時にこなす諸刃の両輪(トラブルメーカーとも言う)。巻き込まれた長門やみくるがエライ目に遭う、というのがお約束のようです。
にしてもみくるの中の人の元気な声が聴けただけで観た甲斐がありました。無理せず息長く頑張ってください、後藤さん。
冒頭、横断歩道ですれ違ったハルヒと思しき人物。登場が楽しみです。
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