デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

アパルトヘイトの残照。 ケープタウン

イメージ 1

 

南アフリカの“立法府ケープタウン

 

そこは連日「秩序って何?」な人命激安カーニバル。今日は子供がお買い得。

 

ケープタウン2013年/ジェロール・サル監督)

 

波打ち際で発見された女性の撲殺死体


イメージ 2

 

捜査に当たるのはズールー族出身(原題「ZULU」)の刑事アリ・ケソーラ(フォレスト・ウィテカー)と、自堕落な生活が災いして妻子に捨てられたブライアン・エプキン(オーランド・ブルーム)。

 

背後に見え隠れする麻薬シンジケートと子供の大量失踪事件。


イメージ 6

 

開巻、私刑で丸焼きにされる黒人(アリの父)、それを目の当たりにする少年アリ。心身ともに癒えない傷を負いながら、良き公僕であろうとするアリでしたが…。

 

ブラジルの命も安かったですが、南アの命も安い。

 

相手が刑事だろうが知った事かとばかりに腕飛ばす耳縫い付ける。刑事もホールドアップしている相手の眉間を躊躇なくドン!


イメージ 3

 

事件の全貌描写が割とおざなりで、ちょっとおいてけぼりにされた感が強いですが、ケープタウンの風景とアリのカチコミが熱いので不満はありません。

 

随所にアパルトヘイト負の遺産が。赦されざる記憶。それでも守る正義。

 

刑事モノに爽快感を求める向きにはお薦めできませんが、ちょっとした拾い物だと思います。


イメージ 4←ランキング投票です。よろしければワンポチを。