始まりました。アニメ新作夏の陣、とりあえず1話くらいは観てみようかシーズン。1発目は、
「乱歩奇譚 Game of Laplace/第1話・人間椅子(前編)」(2015年7月2日深夜/岸誠二監督)
江戸川乱歩没後50年記念となればスルーするわけにもいきません。
時代は現代。原作はイメージのみ拝借。人間椅子も元の話と隔たること幾星霜。
とある中学校の教室で目覚めた少女…にしか見えない少年。手には糸ノコ。目の前にはオブジェと化した担任教師。
この一見少女なコバヤシ少年は当然最重要参考人(発見者以上容疑者未満)。そして、現場にやって来た場違いな高校生。
彼は宮内庁公認特定未成年不登校許可証を持つ少年探偵・アケチ。
この冗談じゃない状況に目を輝かせるコバヤシ少年。
周囲の人間が全てシルエットという奇妙な演出。単にモブ描くの面倒だからお洒落に手を抜いたのかしらと思ったら、これはコバヤシ少年の認識を示すもののようです。
つまり、コバヤシ少年にとってどーでもいいものはシルエット、言動その他で知覚対象となったものだけが人格を与えられる、というシステムです。
オブジェになった先生の代わりにクラス担任となった女教師も最初はシルエットでしたが、その両手首に無数に走るリスカの痕を見た瞬間、ネコミミ新担任ハナビシ先生に。
刑事の携帯に表示された着信ナンバー(家電)から、アケチの事務所を探り当てたコバヤシ少年は助手を志願。
『壊れるぞ…』
『壊れたいです!』
この台詞に痺れちゃった人は色々問題あるかもですが、この一言で継続視聴決定です。