
二度に渡る寝落ちを乗り越え、見終わった感想は…。
『どこがスピーシーズやねん!?』
ジャンル映画は騙されるのも醍醐味ですが、ならせめてもちっと面白くしてくれよ。
「スピーシーズ・リターン/種の終焉」
(1998年/ブライアン・ユズナ監督)
精子極薄のクレイグがある晩、妻シェリーと子作りに勤しんでいると、強い光に包まれて気がつけば2時間経過。そしてシェリー懐妊。
僅か2ヶ月で胎動。訝しんだクレイグが催眠治療による記憶遡行を試みると…。
いやあ、てっきりこの子供がちゃっちゃか生まれて、あっという間に美少女になって種の存続のために男喰いまくる話だと思っていたら、生まれねえ生まれねえ。

特撮はスクリーミング・マッド・ジョージ。
これ結局、宇宙人(グレイ)にアブダクトされた熟人妻がUFOで種付けされるってだけの話なんですわ。
『宇宙人の子供なんか生まさん!』という旦那と、『いやよ、私の子なんだから生むわ!』という妻と、『奥さんは心の病気よ!』としゃしゃり出てくるカウンセラーと、『それ間違いなく宇宙人ですわ!』という社会学者があーでもないこーでもないしているだけの映画です。
ユズナは最近も「シー・トレマーズ」と言う『どこがトレマーズやねん!』な作品手掛けていて戦犯の履歴を上塗りしています(本当の戦犯は邦題つけた人ですが)。