
『さて…何に乾杯する?
永遠不滅のものがいいな。
人生においていつまでも変わらぬものだ』
『名誉に(Honor)』
『賛成だ。では名誉に』
『名誉に…(To honor.)』

穢れなき想いの行き着く先は…。
「タップス」(1981年/ハロルド・ベッカー監督)
141年の歴史を誇るバンカーヒル陸軍幼年学校が閉鎖(解体されてコンドミニアム化)される事に。
猶予期間は1年。ベイシュ将軍(ジョージ・C・スコット)は、その間に状況打破を画策するも不幸な事故によって事態は最悪の方向に。
理事会によって即時解体を宣告され、保管していた州軍の武器(学校の演習でも使用)も押収されそうになった時、生徒達は武器を取って立ち上がった。
『この学校は我々のホームだ!』(公開時キャッチ・コピー)
散々言われ尽くしている事ですが、ティモシー・ハットン、トム・クルーズ、ショーン・ペンが若い!

トップガンの5年前。トム様はかなり美味しい役どころ。
愛国心の涵養か、竦んだ思想教育か。流された血は誰が為に。
大量の武器を手にしながら、局地戦に突入しないのは作り手の矜持でしょうか(今リメイクしたら間違いなくドッカンバッカンの殺戮戦になってしまうでしょう)。
慎みのある青春映画だと思います。