
2ヶ月ぶりのクラシック・ロック探訪。たまにはプログレなんかも…。
長い歴史を誇るクリムゾンのアルバムから1枚ってのは中々に無茶振りな難題ですが、敢えて推すなら、
レッド/キング・クリムゾン

RED/KING CRIMSON
1974年発表。ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブルーフォードの3人態勢。第1期クリムゾンの最終作。
こと緊張感という意味でなら本作は他の追随を許しません。
包み込むような優しさと寂しさを湛えた「クリムゾンキングの宮殿」に比べ、「レッド」は突き放すような冷たさと慈愛に溢れています。
硬質な音をそのまま写し取ったようなジャケットも素晴らしい。
ついでに言えばメーターが振り切ってレッドゾーンを指している裏ジャケにもズン!と響くものがあります。
1曲目「レッド」の重さは最早ヘヴィメタル。「堕落天使」「再び赤い悪夢」で折り返し。そして即興曲「神々の導き」から12分を越える大作「暗黒」へ(敢えてLP発売時の邦題で表記しています)。
絶対酒に合います(ただしハードリカー限定)。照明を落として、ソファに深く腰掛けて…。