デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

サントラ百人一首⑬ ゾンビ/ゴブリン

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「ゾンビ」の3バージョン[ドイツのマニアが作った最長版とBGMサスペリアに差し替えられた木曜洋画劇場版を入れれば5バージョン]で何が好きかと問われれば、バランスの良さで「米国公開版」と応えます。

 

ただ、オープニングだけで言えばぶっちぎりでヨーロッパ公開版(≒日本公開版。所謂ダリオ・アルジェント・バージョン)、

 

今まさに世界が終わりつつあるという緊張感をテレビ局スタジオという限定空間で見事に表現しています。


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この寂寞感、絶望感を後押ししているのがゴブリンメインテーマ

 

このイントロが低予算ホラーにデストピアSFの誉れを景気よく上塗りしています。


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そして、SWATのプエルトリカン・アパート襲撃シーンで流れる“ゾンビのテーマ”。

 

かなり大味な演奏ですが、その軽さが逆に事態の重要性を際立たせています(贔屓の引き倒しって奴か?)。

 

『畜生、プエルトリカンのくせに俺よりいい家に住みやがって。ぶっ殺してやる!』

 

狂ったSWAT、ウーリーの快進撃を爽やかにアシストする名曲です。

 

このサントラ、ゾンビ20周年アニバーサリー・エディションなのですが、ボーナス・トラックに「ゾンビのうめき声」なんてものが入っていて…。

 

正直、あんまり嬉しくありません(笑)。


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