嫌な予感しかしない。アルジェント版ドラキュラ(の予告編)
ダリオ・アルジェント監督最新作「ドラキュラ3D」の予告編とポスター(の最新版)が公開されました。
…嫌な予感しかしません(笑)。
そもそもタメとケレンと意味不明なカットがトレード・マークのアルジェントにクラシック・ホラーを撮らせるって判断が…。
レトロ調なイラスト・ポスターは雰囲気を醸しだしておりますが、これで客が呼べるのかと言うと「うーむ」。
既にヨーロッパでは公開を終え、イタリアではBD/DVDが発売されているようですが、やはり評価はイマイチ(IMDbの投票では3.7/10点)。
出演はトーマス・クレッチマン(ドラキュラ)、マルタ・ガスティーニ(ミナ・ハーカー)、愛娘アーシア・アルジェント(ルーシー・キスリンガー←ルーシー・ウェステンラの事か?)、そしてヴァン・ヘルシング教授にルドガー・ハウアー。
ルドガー・ハウアーはTVM「死霊伝説 セイラムズ・ロット」(2004)の吸血鬼バーロウ、「ドラキュリア 鮮血の十字架」(2005)のドラキュラを経て本家見参。
音楽はお馴染みシモネッティさんですが、この人も結構やっつけな仕事するからなぁ…。
アルジェントにトラッドなドラキュラを期待している人ってほとんどいないと思うのですが、監督としては一度はやりたい題材なんでしょうか。
いっそ、「処女の生血」のプロットをパクって、ドラキュラが辿り着いた館の三姉妹が実は魔女で…すったもんだの挙句、生き残った魔女のひとりがドイツに渡ってバレエ学校を開くという“サスペリア・プリクエル”な話を原色ギトギト、ゴブリンサウンドズンドコで作ってくれれば食指も動いたのですが…。
いやその前にこれ日本で公開するのか…。
※予告編を観たい方はこちら→http://www.youtube.com/watch?v=8czcbAcJN2k