2020年、新東帝都。放たれた108羽のセキレイ。
彼女ら(ちょこっと彼ら含む)は戦士。
主である葦牙(あしかび)を見つけ、番い、羽化し、最後の1羽となるまで戦う、それが“セキレイ計画”。
この計画に何の意味があるのかは現時点(2期終了時点)では…不明。
「セキレイ[第1期・第2期コンプリート北米版BD-BOX]」(2008年~2009年放送/草川啓三監督)
神童と呼ばれる程の実力がありながら、本番に弱いヘタレなため、新東帝都大学受験を2年続けて失敗した佐橋皆人。
失意と落胆の帰り道、空からミニスカ巫女装束の女の子が降ってきた…。
『私は結(むすび)。拳(コブシ)系です!』
コブシったって演歌の話じゃありません。近接格闘を得意とするセキレイという事です。
元気・天然・力持ちで慎みが無い結をアパートに連れ帰る皆人ですが、色々あってアパートを追われる事に。
辿り着いたのは、風情溢るる(ボロいとも言う)下宿・出雲荘。
仕切っているのは謎の美人管理人・美哉(後に“北の般若”と呼ばれ恐れられている事が判明)。
結を羽化させた事で否応無く“セキレイ計画”に参加させられる事になった皆人。
セキレイの羽化方法は葦牙との“粘膜接触”。一番簡単なのはキス(勿論、それ以上の行為でも可)。
そもそもセキレイってなんじゃい?って話ですが、元々は神座島(かみくらじま)で発見された宇宙船内部でコールドスリープ状態にあった生命体。
成体:1体(ナンバー不明、シングルナンバー)、胎児:8体(=シングルナンバー)、受精卵:99体。合計108体。
発見したのは御中広人(みなかひろと)。船内で見つけたテクノロジーの一部を公開する事で、世界でも有数の超巨大企業MBIを立ち上げました。
この御中が“ゲームマスター”を名乗ってセキレイ計画を発動させたのですが、意図する所が今ひとつ分からず(あ、いかん、これを言うと話の根幹を否定する事に…)。
まあ、無理矢理例えれば「ソウ」におけるジグソーのような役回りなのですが、キャラ設定が3枚目なので悪人っぽさがまるで無く…。
どう見ても“マッドサイエンティスト化したメガネ(@うる星やつら)”なんですね。
メガネの“しのぶやお雪さんや弁天さんやランちゃんやクラマちゃんがバトルロワイヤルを繰り広げたら面白いだろうな~”という妄想に一刻館の五代くんたちが巻き込まれる、そんな話です。
皆人に引き寄せられるように出雲荘に集まってくるセキレイたち。
原作者(極楽院櫻子)が「ギャルゲーをプレイするような感じで読んでください」と言っているように、“ハーレム系美少女ポロリ付き格闘ゲーム”です。
結も可愛いですが、ツンデレ一番な月海(つきうみ)が個人的には好み。
北米版BD-BOXは、1期2期25話+OVA2話をDVD5枚とBD4枚の計9枚に詰め込み、これをちょいと厚めのケースに押し込んだ高密度版で4000円強。
コストパフォーマンスは最強です。