『出すぎた杭は引っこ抜かねばならない！ それが秩序だ！』
『そんなのつまらない！ 出すぎた杭があるならば、僕は…ぶっ叩く！ 死ぬ気でぶっ叩く！』
スーパーの半額弁当争奪戦。そんなものがドラマになるのか？ なりました。
武士道、騎士道と同じ半額弁当道とも言うべき仁義ある戦い。
礼を以って誇りを懸ける狼の生き様。
「ベン・トー【BEN・TO 北米版BD-BOX】」
貧乏な高校生、佐藤洋はふらりと立ち寄ったスーパーで半額弁当を手に取ろうとした瞬間、意識がなくなり気がつけば精肉売場に倒れていました。
半額弁当売場、そこはルールある戦場。
佐藤の通う烏田高校にはハーフプライサー同好会なる謎の組織（？）が。その会長、槍水仙は《氷結の魔女》の二つ名を持つ狼。
彼女の導きで佐藤もこの戦場に足を踏み入れる決意を。
槍水さん、最近どこかで…と思ったら「インフィニット・ストラトス２」の更識楯無（さらしきたてなし）とほぼ同一キャラですね。
先輩・巨乳・黒スト・主人公の教師的立ち位置という属性も共通。
ついでにもうひとりのヒロイン、《湖の麗人》の二つ名を持つ狼、著莪あやめ。こちらもつい最近どこかで…。あ、「少女たちは荒野を目指す」の安東テルハだ。
髪の色変えただけでほぼ同一人物と言って良いのではないでしょうか。
全体的な感想としては、世界観は面白く、ギャグありフェチありアクションありでバランスのとれた内容ではありましたが、個々のキャラ（特に主人公・佐藤と槍水）の掘り下げが浅いので、少々喰い足りない感じでした。
12話では尺が足りなかったと言う事でしょうか。
申し訳なかったのは、これだけ美味そうな弁当が並ぶと『うおお、弁当喰いてぇ！』となるのが普通ですが、何故か私は“敗者”が手にするどん兵衛の方に激しいシズル感を覚えてしまい…。作り手にとってはいささかがっかりな生理反応を示してしまいました。
佐藤と槍水先輩の関係が気になるので2期を期待したいのですが、どうなんでしょ？
「BEN・TO 北米版BD-BOX」は全12話をDVD、BD各2枚に収録。国コード無し、英語字幕OFF可、DVDリージョン1,2,4、BDリージョンA,Bという親切仕様で約4,500円。
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