『私さ結局自分の気持ち優先させてばかりで人の事考えてないのかも』
『今更!?…冗談だよ。
“想いの強さとワガママは紙一重である”って言うだろ?』
『誰の言葉?』
『わたしー』
何の接点もなかった3つの(今回から4つの)点が少しずつ惹かれあい引かれあい…。
その度に殻を脱ぎ捨てて成長していくのが分かる。
南極よりも大事なのはこっちかも。
言いだしっぺなのにヒエラルヒー最下層。いやあ、人生ですねえ。
打開策が見い出せぬまままったりお茶をしている3人の前に現われたのは、レポーターとして南極行きが内定している現役女子高生アイドル・白石結月(しらいしゆづき)。
『私の代わりに南極に行きませんか?』『…はい?』
『端的に言うと行きたくないんです。
北海道出身なので寒いのは飽き飽きしてますし
女子高生なら私じゃなくても企画の趣旨は変わらないと思いますので』
棚ボタか鴨ネギか。転がり込んだ南極行きの切符。
『やったぁぁー! やったー南極! ついに南極! 待ってろペンギン! 待ってろオーロラ!』
勿論そんなうまい話があるはずもなく、結月の母兼マネージャーの白石民子が即否定。
報瀬はトークに、日向はルックスに駄目出しされて轟沈。
が、頑として南極行きを拒む結月に手を焼いた民子は報瀬らに『結月を説得してくれたら同行者として配信会社に推薦する』という利用する気まんまんな申し出を。
藁にもすがりたい報瀬は速攻、結月の宿泊しているホテルに行こうとしますが…。
『あれだけ嫌がってるってことはそれなりに行きたくない理由があるってことだろう』
『理由って?』
『それは分からないけどさ。
まずそれを聞いてみるのが先なんじゃないのか?』
先走る報瀬に立ち止まって考える時間を与える、それが日向の役割のようです。
結月が南極を拒む理由。それは、友達を作る機会が奪われるから。
子役から芸能活動をしてきたために、これまで1人の友達も作ることができなかった結月にとって、高1の春は大事な季節。ここで友達を作れなかったらまた独りぼっちになってしまう。
話を聞いて結月を抱きしめるキマリ。言葉よりも先に行動なんですね、キマリは。
『な、ななな何です!?』『なんか抱きしめたくなった!』
親友だと思っていた3人が、つい最近、共通の目的(地)のために集まった「まだ一緒に遊びに行った事もない」関係と聞いて驚く結月。
学校では変人として浮きまくる報瀬、色々あったようで高校に行っていない日向、何事に対しても最初の一歩を踏み出せないキマリ、そして、人生で一度も友達を作ったことがない結月。
肖像権を理由に写真撮影を拒んでいた結月が自ら記念写真を。
こういう決意を行動で示すのは巧いなぁと思います(第1話で荒れ放題だったキマリの部屋が突然綺麗になったのもそうでしたね)。
3話にしてキャスティング完了。このまますんなりとは…いかないよね。
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