室賀厚とか小沢仁志(要するに「SCORE」関係者)が観たらきゃーきゃー言って喜びそうな映画。
(2016年/ベン・ウィートリー監督)
廃工場で銃取引。ささいな切っ掛けがこじれてもつれて鉛弾が雨あられ。
もう清々しいまでに銃撃戦(だけ)。痛々しいまでに偏差値貧乏。
IRAが密売組織に「M16を頂戴」と言ったのに届いたのはAR70。「おいおい注文と違うじゃねえか」。
Beretta AR-70
間の悪いことに昨夜バーで大喧嘩した者同士が鉢合わせ。謝るつもりが大挑発。頭に血が昇った相手が撃鉄落として交渉決裂。乱射祭りの幕が開く。
ハンドガンは、Beretta 950 Jetfire、Browning Hi-Power、Colt M1911A1、Taurus Model 85などなど。
弾は当たるが致命傷にはならず、全員、腕やら足やら引きずりながら芋虫のように這いつくばって応戦。
『痛ぇじゃねぇかコノヤロー!』
「ぼちぼち飽きたな」って辺りで、ガスボンベ誘爆、謎のスナイパー乱入などで状況に変化を加えて行きます。
中盤からどちらが先に電話に辿り着いて仲間を呼べるか、というシチュに。「何だお前ら携帯も持ってないのかよ」と思いましたが、どうも時代設定が80年代(AR70が開発されたのがこの頃)みたいです。
「レザボア」には遠く及びませんし、製作総指揮がスコセッシだと思うとウルトラ肩すかしですが、心意気だけの映画と割り切ればそこそこ楽しめます。
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