『ゴブリン退治だ。場所は水の街。報酬は1人金貨1袋。来るのか来ないのか好きにしろ』
今日も安定走行のゴブスレさんです。
『あの、いいですか!? 前にも言いましたけれど選択肢があるようでないのは相談とは言いません!』
『選択肢はあるだろ』
『それはただ二択を迫ってるだけです!』
ゴブスレを 躾ける担当 神官ちゃん(正妻の 自覚と責任 ここにあり)
初めて見る法の神殿に感動するもゴブスレさん興味無しでがっかりな神官ちゃん。
それほどの人物を前にして最初の一言が
『で、ゴブリンはどこだ?』
さ、神官ちゃん、教育的指導を(笑)。
遺跡同然の地下水脈に巣食っていると思しきゴブリンを掃討すべく、井戸から地下へ。
たった1日で5回の襲撃。こりゃただ事じゃないぞ、と思う間もなく、水路を船で走り回るひゃっはー!なゴブリンが!
ルールはひとつ。皆殺し。
一隻沈めたところで、水路から新たな気配…景気良く水面割って現れたのは…。
ええ、水路と言えばアリゲーターですよ。この状況下で『あれはゴブリンではないな』と冷静につぶやくゴブスレさん、最高(清々しいほどのブレの無さ)。
減らず口を叩きながら遁走する様子が事態を楽しんでいるようで微笑ましい。
折角だから利用しよう。毒を以て毒を制す。ゴブリンにとっては災い転じて大惨事。
しかしおかしい。ものを作るという発想を持たない略奪民族のゴブリンが船を駆る。誰かが教えない限りそのような事は起こりえない。
『地下に蔓延るゴブリンどもは自然に増えた訳じゃない。この一件は何者かが人為的に引き起こしている』
裏で糸を引いているのは誰だ?
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