『あんたたち、星を見つけるのが夢なのよね?』
『はい!正しくは小惑星ですけど』
『もし見つけたら、その先はどうするの?』
「ぼく勉」でもあしゅみー先輩が成幸に聞いていましたね。『じゃあ、受験が終わったらどうするんだ?』と。
当面の目標。その先にある将来。地学部の中でただひとり、具体的な目標を描けていない桜先輩の葛藤。
大丈夫。高校生の時にそんな目標掲げている方がレアケースですよ。
「恋する小惑星(アステロイド)/05・それぞれの夏休み」(2020年1月31日BS11放送/三越一生演出)
桜先輩の受験勉強の息抜きは“石の癒し”ミネラルショー。
前回の夏合宿回放送週、「宝石商リチャード氏の謎鑑定」でも触れていましたね、ミネラルショー。
こっちでは行かないのかしら、と思っていましたが、桜先輩しっかり予定に入れていたようで。
ただ、みら以外のメンバーは都合がつかず、みら×桜先輩のデート回に。
“緩衝材”イノ先輩が不在なため、互いに緊張を隠せない二人でしたが、鉱物パワーの前で解けてほぐれて流れて埋まって…。
『地層に見えない?』『見えますね』
夏休み終わって2学期。久々に部室棟に来てみれば、地学部の部室を覗く怪しい逆さ吊り少女が。
彼女は新聞部部員・伊部小百合(本名イベだが周りにはイブと呼べと強要)。
地学部の会報に内容で押され、新聞部の売れ行き(売っているのか!?)が悪くなったので、地学部を脅せるスキャンダルネタを物色中…だったのですが、企みの全てをペラペラと喋った挙句、その内容をモンロー先輩に録音されて逆に弱みを握られる羽目に…。
『あらあら残念。逆にこちらが新聞部を脅すネタを提供してもらっちゃったわね』
脅された新聞部を交えて文化祭の出し物会議。何か目玉になるような展示物は…。
地層をそのまま持ってくる事が出来たら…。地層の剥ぎ取り標本。しかしそんな事が…ならば校庭のボーリング調査からでも…いや、専門業者に頼むとなると経費が…。
そのボーリングじゃない。
『ねえ、桜井。興味があるなら、調べて分かった事だけでもまとめてみたら』
『でも…実物がないと展示の目玉にならないし、中途半端な出来になっちゃう気が…』
『それでもいいんだよ。無理って決めちゃって全部無しにするなんて、勿体ないじゃん。少なくともあたしは、あんたが何を調べてどう思ったのか、知りたいぞ』
否定から入って最初の一歩を踏み出せない桜先輩の背中を押す遠藤先生(いい先生だ)。
果たして地学部の出し物は。次回「星咲祭」。