デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

駄目の本懐。早く3期を。 映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説

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「最高の映画体験。映画はこの作品のために発明されたと言っても過言ではない」

ロジャー・エイヴァリー

Easily one of the best experiences in a cinema I’ve ever had. I would go as far as saying it’s the reason cinema was invented.

Roger Avary

 

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パルプ・フィクション」の原案者、ロジャー・エイヴァリーが絶賛コメントと共に★5つ(満点)を付けるという“奇行”にファンが沸きましたが、映画はこの作品のために発明されたって下りは過言以外の何物でもありませんね。

ここは謙虚に「控え目に言って21世紀最高」くらいに留めておきたいと思います。

「映画 この素晴らしい世界に祝福を!伝説」

(2019年/金崎貴臣監督)

 

駄目に生きる素晴らしさをこれでもか、と並べ立て、それでも最後にはひとつまみの勇気と優しさをくれる「このすば」劇場版。

原作愛読者はあれこれ文句を垂れておりますが、私はこれを見越して、今回映像化された部分の原作(第5巻「爆裂紅魔にレッツ&ゴー!」)未購入。

映画見た後に読んだ方が落胆ゼロで楽しみ2倍の勝ち戦が約束されているのですから当然です。

存亡の危機(?)に晒されためぐみんの故郷、紅魔の里を救うため、ひと肌もふた肌も脱いでしまうカズマらパーティメンバーのダメダメな大活躍。

女騎士凌辱の象徴であるオークのオスが死滅しているという事実を知ってショックのあまり逃走中に気絶、そのままハイスピードローリングをかますダクネスを見て傑作確信。

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オークのオスがいない…だと?


見どころは勿論、紅魔の里。

『だから、紅魔の里を攻めるのは反対だったんだぁ~!』

魔王軍も涙目になるイケイケの中二武闘派魔法使い軍団・紅魔族。

初対面の相手には必ず仰々しい名乗りを上げ、常に話をややこしい方に転がし、その状況を楽しんだ挙句、誰もが最後に美味しいところをかっさらおうと虎視眈々。

これまで回想シーンにチラっと映るだけだっためぐみんの妹・こめっこや、名前だけの存在だっためぐみん父・ひょいざぶろーと母・ゆいゆいも登場。

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更に手紙の中に登場するだけだったゆんゆんの友人(なのか?)ふにふらどどんこも。

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ゆいゆいは思っていたより美人(ヒロインの母美人の法則)。ふにふらとどどんこは原作の挿絵より5割増しでナイスバディ(盛り放題、揺れ放題)。

カズマのクズっぷりはTV版より磨きがかかり、何より間合いの取り方が絶妙。

このエピ以降も映像化してほしいエピソードがたくさんある(特にダクネスの結婚式を描いた「億千万の花嫁」は是が非でも見たい)ので、早く3期に取り掛かってください。


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