『トールにヴァルハラ、それとアスガルト。聞いた事もない単語を意味深に並べやがって。これだから神ってのは…』
え?それはどういう…?
『欧州の基地にも問い合わせてみたが、どの単語も分からないとさ。そもそも北欧に神の逸話なんてひとつもない』
待て待て待て待てちょっと待て…。
まさか8回も放送を重ねた所でそんなちゃぶ台返しをされるとは思わなかったぞ。
大体、最初にオーディンが少年の姿で現れた時、《人間の知識に合わせて》老人体になってみせたではないか(ご丁寧な事にグングニルまで携えて)。
あれで人類は目の前の少年=大神オーディンと認識したんじゃなかったのか?
オーディンは知っているのに北欧神話は知らない(存在しない)だと!?
途中に入る(dアニメストアの)CMでも「アニメにとって重要な要素」として「世界観」を挙げているではないか。
これまでさんざっぱらワルキューレだのギャラルホルンだのの単語を使っておきながら、その意味も知らなかったという事か。
世界の在りように関わる話だよ(ってか完全に異世界or並行世界の話じゃないか)。ケツを叩いて「パパンがパン!」とか言ってる暇があったら、最初にあれこれ振っておいてくれよ。
という訳で人類の辞書にはない一大イベント「ラグナロク」の始まりです。
「戦翼のシグルドリーヴァ/第五話・館山基地合流遊撃隊!|第六話・富士ピラー攻略戦!|第7話・富士ピラー撤退戦!|第八話・神話世界探索作戦!」(2020年11月BS11放送/徳田大貴監督)
第4話のふんどし祭りの最中に着任したA級ワルキューレ、天塚弥生(あまつか・やよい)と専属シールド3名。
目的は富士山頂に巣食うプライマリー・ピラーへの総攻撃。
予測不能と言われていたプライマリー・ピラーの休眠期を人類の英知と大神オーディンのゴッド・パワーで特定(う~ん、嘘くさい)。
この機に乗じて形勢逆転を図るべく、世界中のワルキューレをかき集めて寝込みを襲う大規模奇襲作戦を敢行。
10㌧爆弾でピラーの外壁に穿った亀裂から内部に突入。しかし外見は直径500m程のピラー内部には広大な空間が広がり、その底部には夥しい数の英霊機の残骸が。
それはロストしたワルキューレの所在不明機、かつて僚友として死線をかいくぐって来た仲間が敵機となって黄泉返る…。
そこにはオルトリンデの名を持つ日本のネームドワルキューレ、沖田桜の機体も。
英霊機が復活すると同時に日本中のピラーが富士山目指して大移動。
ピラーの内部には巨人の形をした異形のピラーが。それはトール(オーディンの息子)。
その手に握る巨大なハンマーは日本では凸守早苗以外使える者がいない「ミョルニルハンマー」。
振り下されたハンマーは巨大な雷を生み、ピラー外部へ一直線。光の矢は司令部を薙ぎ払い沖田空将捕のみならずオーディン本人も飲み込んで…。
全軍撤退。ピラー内部に残った友軍の撤退支援のため(思いつく限りの死亡フラグを立てて)再度飛び込んだ天塚は戻らず。
満身創痍なんてもんじゃない残留戦力。しかし、里見指令の作戦は「館山基地奪還」。
『でたらめだ!聞いてなかったのか!?英霊機は不完全で味方もいない!うちたちは傷だらけの敗残兵なんだよ!』
『物資は足りない。勝算が無い。だが、それを補う手立てがあればどうだい?』
こんな事もあろうかと!なんと非常用の設備が鋸山に…。
※余談ですが、鋸山に行くには久里浜港から東京湾フェリーで金谷港を目指すのがお薦めです。
『つまり…秘密基地!?』
そうです。ワンダバです。フォースゲートオープンです。
里見指令の手元に残された沖田空将捕とオーディンが最期に交わした会話の音声データ。
出てきた単語は「トール」「ヴァルハラ」「北欧のアスガルト」。
博学アズでもその単語に憶え無し(そら北欧神話の存在しない世界ですからね)。
解き明かせそうなのはオーディンのお気に入りで北欧出身のクラウだけ。
かつてオーディンが口にしていた言葉『お前にはいつもヴァルハラの門戸は開かれている』を呟くと突然施設内通路に光の裂け目、ヴァルハラの入り口が現出。
アズ&クラウがヴァルハラへ。宮古はシールド隊と共に館山基地奪還へ。
『必ずこの状況を打破する鍵を持ち帰る。だから…また館山で会おう』
『『また館山で!』』
何か「靖国で会おう」的ノリなのが気になりますが、無理は承知の大作戦が始まります。
ヴァルハラの内部はこんな感じ。
おまけ
第五話レビューを書こうとした時のボツ画像兼サービスカット。
普段は勤勉な湯気が仕事放棄。代わりにタオルと各種ボトルがいい仕事をしまくっていました。
※来週は8.5話で総集編?この期に及んで新しい設定とか思いついちゃった(もしくは景気よく広げた風呂敷の畳み方が分からなくなった)…とかじゃないよね。
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★本日11月25日は「作家・三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊・東部方面総監部で腹かっ捌いて果てた日」です(1970年)。
三島割腹自決で思い出す映画と言えば…。