『ワルキューレが看取れば…なんて迷信だって言ってんのに、あの馬鹿は聞きゃしない。だからあいつは、見送ってばっかだ』
そう言えば、ワルキューレの任務は勇者の魂(エインヘリャル)をヴァルハラに導くことでしたね。
「戦翼のシグルドリーヴァ/第3話・激戦地回復調査任務!」(2020年10月17日BS11放送/渡辺有紀演出)
海ほたる海上突撃戦の後日談。
景気よく死亡フラグを立てて、直後に回収した偵察隊ヘリ搭乗員。
名もなきモブなのでそれっきりかと思いましたが、即死は免れ病院で手当てを受けておりました。
奇跡的かつ一時的に意識が戻ったという知らせを聞いて病院に駆けつける宮古。
状況が呑み込めないクラウに園香が、
『クーちゃんは知ってる? ワルキューレに見送られる人は、英雄になれる。そして、いつか新しい場所で大切な人たちと再会できるんだって』
『そんなお伽噺のような事は…』
『うん、私もそう思う。でも、神様がいる世の中だもん。お伽噺だって本当に起こるかもしれないでしょ』
病室で隊員に寄り添う宮古。
『やっぱミコちゃん最高。いい女』
『へー、どんなトコがいい女?』
『まず、髪が長いとこ。指が水仕事しているのにすべすべ。目はぱっちりしてて、別れ際に泣かなくて。それから…』
『それから?』
『俺より長生きするのが最高…』
窓辺にはショートカットの女性の写真。恐らくは奥さんの…遺影。
自分も病室に入ろうとするクラウをアズが止める。
『きっと後悔するぞ。お前まであの馬鹿みたいになることはないだろ』
宮古は言った。自分は前の部隊で命令無視をしてアズと共にここ館山に飛ばされてきた問題児なのだと。
『私も館山基地に飛ばされてきた問題児のひとりだ』
『大馬鹿め…』
看取って出てきたクラウにシールド隊のひとりが
『ワルキューレがいてくれれば、俺たちは独りで死ぬわけじゃない。そう信じられる』
それぞれの立場で戦い、覚悟を以て職務を全うしようとする仲間を見て動揺を隠せないクラウ。
『何が死神だ。勝手にいじけたつもりになって…何を見てきた? 私が一番弱い』
(視聴を)切るか継続かの分水嶺と言われる第3話に当て込んできたリシアス・エピ。
作品のカラーに合っているのかと言えば滅茶苦茶浮いていると思うのですが、こういう話自体は嫌いじゃないので(特にワルキューレの神話性に触れているところ)、今回だけ別枠(だって来週、水着回だよ)って事でOKとします。
おまけ
宮古の手際のいい生魚解体に血の気が引くクラウ。
(館山ていぼう日誌)
さて、もうひとつの「オーディン」もの(「神様になった日」)ですが、こっちの第2話は完全に「う~む」でした。
ダダ滑りなんてものではなく、誰かが一緒にいたらとても気まずい雰囲気になっていたでしょう(思わず謝ってしまうレベル)。やっぱりこの人(麻枝准)とは相性が良くないようです。
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★本日10月22日はクリストファー・ロイド(1938~)、黒部進(1939~)の誕生日(おめでとうございます!)
まあ他にもカトリーヌ・ドヌーヴとかヤン・デ・ボン監督とかジェフ・ゴールドブラムとかの誕生日でもあるのですが、この重鎮二人に比べれば(おっと、キューティー鈴木の誕生日も今日か。ここだけ後ろ髪引かれるな…)。
クリストファー・ロイドと言えばあの作品ですが、私はあんまり好きじゃないので華麗にスルー。
代わりにこちらの2作品を。
黒部進先生の作品はこちらを。
★そして本日のTV放送【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】は…
損はさせません。超お薦め。