デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【ジャンル映画限定】心に残る自動車事故シーン選手権【甘美なりタナトス】

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テレワークという世相を反映してか、やたらと「なんとかランキング」的な企画を目にします。「お薦めの泣ける映画」とか「〇〇ベストワークス」とか。

近頃はネタが尽きて来たと見えて、「パンクスが選ぶメロコア!名盤ベスト1000枚」とか、
「昭和ウルトラシリーズのオープニング曲で好きなもの」とか、物凄く狭い範囲で鎬を削っています。

映画の華であるカーアクション関連も鉄板ランキング企画のひとつ。

よくあるのは「ベスト・カーチェイスシーン」。複数の車が追いつ追われつ。

意表を突いた所では「最も車を破壊した映画10本」なんてのがありました。

※因みに1位は「トランスフォーマー3」の532台、以下、「マトリックス・リローデッド」の300台、「ワイルド・スピード MEGE MAX」の250台、「ジャンクマン」の150台、「ダイ・ハード/ラスト・デイ」の132台と続きます。

全部知りたい人はこちら。

www.startrescue.co.uk


しかし、これが自動車事故となるとなかなかお目にかかりません。

カーチェイスも最終的にはどちらかがクラッシュして終わるので、事故も含んでいるわけですが、ちょっと赴きが違います。

レースやサーキット絡みのクラッシュは事故と言えば事故ですが、起きる蓋然性が高すぎて意外性がありません。

やはり公道で、一般車両が、故意過失偶発必然を問わず、やらかしてしまうのが事故というものです。

という訳で「ジャンル映画限定・心に残る自動車事故シーン選手権」

トップは問答無用でこの3本。

 

  1. 「4匹の蠅」(1971年/ダリオ・アルジェント監督)
  2. 「クラッシュ」(1996年/デヴィッド・クローネンバーグ監督)
  3. デス・プルーフ」(2007年/クエンティン・タランティーノ監督)

 

いずれもスーパースローで死の瞬間をこれでもかと引き延ばし(タラに至っては視点を変えてこれでもかと繰り返し)、甘美なタナトスを演出しています。

4匹の蠅

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クラッシュ

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デス・プルーフ

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エンタメとしての華々しさを重視するなら追加でこの2本。

  1. 「デッド・コースター」(2003年/デヴィッド・リチャード・エリス監督)
  2. 「マニアック・コップ」(1988年/ウィリアム・ラスティグ監督)


「デッド・コースター」は究極の玉突き事故。

「マニアック・コップ」は少々意外かもしれませんが、クライマックスでブルース・キャンベルのスタント演ってた人、絶対無事じゃないと思うんですよ。

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今回、コマ送りでじっくり見て、車と離れたところに着水しているのが確認できましたが、初めて観た時は「絶対、車の下敷きになって死んでるだろ」と思いました。

★各作品のレビューはこちらから。

※「2」は「1」のクライマックスから観られるのでお得です。 

  

 

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★本日8月9日はオドレイ・トトゥ(1976~)の誕生日(おめでとうございます!)

こちら側の作品に出る機会の少ない人なので、思いつくものと言えばこの2本。

★本日のTV放送【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】

※放送はDC版ではなく劇場公開版のようです。