『なぁ山田…犯人なぶっているときの聖子ちゃんのあのキラメキ、なんなんだろうね』
『輝いてますね』
『やべぇ、ちょっとかわいく見えてきた』
『撮り直しまぁす。勃起した陰部押し当てたトコ、もう1回お願いします!』
「なぶる」という漢字は普通「嬲る」と書きますが、「嫐る」を当てることもあるそうで。
今回は後者。
藤聖子巡査部長のS気質満開。
原作登場コマのピンヒールは伊達じゃない。
聖子のSはSadistのS。
「ハコヅメ~交番女子の逆襲~/第5話」(2022年2月2日深夜TOKYO MX放送/佐藤雄三監督)
◆深夜のパトロール
藤部長の運転するパトカーでパトロール中、助手席で寝オチしてしまった川合。
『警察官が休めないような社会と、クラウンパトの乗り心地の良さが悪いと思いません?』
『思わない』(即答)
このやりとりでパトカーの車種がクラウンである事が判明(知っている人は知っている常識なんだと思いますが、普段あまり気にしませんよね)。
何故パトカーはクラウンなのか。
税金で作るパトカーは当然公募・入札。落札したのがトヨタ。
何故トヨタが落札できたのかと言えば、トヨタのクラウンには予めカタログモデルとして「パトカー仕様」が用意されており、専用装備の架装費用を低く抑える事ができるため。
という訳で、乗り心地抜群(いや乗った事ないですけどね)のクラウンパトが今日も街の平和を守っているわけです。
最近たるんでいる川合に「深夜の学校のひとりパトロール」という肝試し任務を与える藤部長ですが、ここで何と、国産右ハンドルクラウンが左ハンドルの外国車仕様に!
なんという豪快な作画ミス!
本作、作画は海外に丸投げ(作画監督全員外国人。名前から察するにK国ですね)なので、そのせいと思われますが、この国の場合、わざとバグを仕込んでほくそ笑んでいる可能性も否定できないのが悩ましいところ。
左ハンドルクラウンを運転して颯爽と去っていく藤部長でした。
◆VS.チカン
電車内で女子高生を痴漢した会社役員。持ち前の上から目線で反省ゼロ、向こうも期待していたはず、普段使ってやっている部下くらいの若造刑事(山田)に何か言われてもやかましいだけ、と言いたい放題。
この心根を正すため、山田は藤、源らの助力を懇願。痴漢現場の再現捜査を。
女性軍総出で見守る中女子高生役の源刑事の尻を撫でまわし股間を押し付ける羞恥プレイに犯人轟沈。
カメラ片手にリテイクを強要し、煽ってなぶって弄んでを繰り返す藤部長は正に水を得た魚(にしても今日日、フイルムカメラはないだろ。原作通りだから仕方ないけど)。
強力を感謝し、頭を下げる山田の頭を撫でる…のかと思いきやがっしり掴んで押さえつける藤。
『頭が高ぇわ!』
藤さん、警察辞めても再就職先はありますよ(絶対、警察官より高給取りになれる)。
★本日2月4日はジョージ・A・ロメロ監督(1940~2017)の誕生日(捧げ銃!)
ロメロと言えばゾンビですが、本日はゾンビ以外の作品を。
★ついでと言うか勢いでこちらも。