デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【ハロウィンか】ヘルウィン【スクリームか】

2015年のハロウィン。ニューヨーク州ベントンのパーティ会場でナイフ振り回して血の池肉塊地獄を築いた男、トリック。

暖炉の火かき棒を腹に刺されてようやく沈黙しましたが、病院で華麗に復活。

手錠も手術道具も凶器にして行き交う人をすれ違いざまにささらもさら。

最後は刑事の銃弾浴びて窓から落下してお陀仏…かと思いきやそのまま消失(正に「ハロウィン」)。


血の付いた足取りは河でふっつり。死体は上がらず。


誰もが死んだと思いましたが…。

「ヘルウィン」(2019年/パトリック・ルシエ監督)

2016年のハロウィン。前年の惨劇地点から川沿いに南下したリバートンのパーティ会場で再びささらもさら大宴会。

この↘被害者のおねーさん、モブにしておくのちょっと惜しい美形。


翌2017年も、2018年もハロウィンの夜に奴はやってきた(少しずつ河沿いに南下しながら斬殺絵巻をデリバリー)。

犯人はトリックなのか。別人なのか。


クラスメイトも何故かトリックの事はよく憶えておらず、曖昧な印象。写真もなく、SNSも残さず、個人特定困難。

2018年には助っ人に投入されたFBI2名も犠牲者に。


そして2019年には前年に死んだFBI捜査官の墓石が凶器として中を舞い…。


ネットでのトリックは完全にヒーロー。

ブギーマンなのか、不死身のサイコ野郎なのか。おっと「ハロウィンⅢ」のトム・アトキンスが出てるじゃないか。オカルトの布石か。

ひとりトリック生存説を信じて奔走するマイク・デンバー刑事にオマー・エップス。

おお「ERⅢ」「BROTHER」以来だな。お元気そうで何より。

「ハロウィン」かと思わせて「スクリーム」と言う《巧いんだけど、細かい設定がザルだからモヤモヤ感が半端ない》オチはちょっとアレですが、良く出来た低予算ホラーだと思います(そう言えば、オマー・エップスって「スクリーム2」に出ていたな…)。

おまけ

テレビの画面では飽き足らなくなってとうとうスクリーンで引用。これもう「ホラー製作ルールBOOK」とかに記載されているに違いありません。



★ご参考

 

 

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★本日10月31日は、つげ義春先生(1937~)の誕生日(おめでとうございます!)。

なかなか映像化の難しい作家ではございますが、本日はこちらの2本立てをどうぞ。

★本日のTV放送【13:40~テレビ東京午後のロードショー