デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【神も悪魔も見せ場が足りぬ】スレイヤー 7日目の煉獄【バチカン系悪魔祓い選手権】

不良神父が新米優等生神父を連れ回してエクソシズムのトレーニング・デイ。

設定は良いと思うのですが…。

「スレイヤー 7日目の煉獄」(2020年/ジャスティン・P・ラング監督)

悪魔祓い訓練のアカデミーを優秀な成績で修了した新米神父のダニエルは、実地での経験を積むため百戦錬磨のエクソシスト、ピーター(ガイ・ピアース)に預けられることに。

ピーターさん、今でこそ規律なんか知った事か、の不良神父ですが、若き日の初舞台悪魔祓いで、恩師を殺された上に悪魔憑きの少年も救えなかったというトラウマを抱えておりました。

エクソシズム失敗。


ピーターの教育方針は、悪魔がいそうな場所にダニエルを放り込んで単独解決を迫るスパルタ式。

二人は地元で両親と姉を斧で惨殺した12歳の少年チャーリーが、悪魔に操られていたのではないかと踏んで、収容所を訪ねてみますが…。

まあとにかく展開も絵面も地味。


もちっとアクションに振るか、悪魔の奸計をクローズアップするか、バディ性を強調するか、スペクタクルな悪魔祓いにするかしてくれないと特徴が掴めません。

聞けば執筆10日、撮影24日、大司教役スティーブン・ラングは拘束3日というタイトなスケジュールだったようで。

エクソシズムものは後出しジャンケン的佳作が結構出ちゃっているので、後になればなるほど不利になります。

★なかなかアタリには出会えませんが、本作よりは頑張っている2010年以降のバチカン系悪魔祓い作品群をどうぞ。

 

ガイ・ピアースとは何故か(本人ではなく作品との)相性が悪くて、アタリに出会ったことがありません。

ピアースが絡んでいる近年の大振り三振はこの2本(続編の方は冒頭にちょこっと顔出すだけでしたが)。

 

 

 

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