またしてもつまらぬものを観てしまった…(←学習能力無し)。
何せジャケのメインコピーが『うわっ!ダマされた!』ですからね。
ダマす気まんまん。確信犯。分かっちゃいるけど腹が立つ。
「シン・感染恐竜」(2021年/ダーク・インフィニティ監督)
なぁに、こちとら最低映画の金字塔「サメデター」(2021年/ダスティン・ファーガソン監督)観たばっかだからな。耐性はばっちりだぜ…と思ったらダーク・インフィニティってダスティン・ファーガソンの変名かよ!
逃げ切ったと思ったら元の場所に逆戻りというホラーの定番展開です。
始まっていきなりビルとビルの間から爆発と共にTレックスがどーん!
間髪入れずアパッチっぽい攻撃ヘリ(しかも複数)が機銃掃射。
更に空爆。
おお、今回はやる気あるじゃん、と一瞬歓びましたが、ここから不思議時空突入。
状況はテレビの報道番組が解説してくれます。
誰が何のためにどうやってTレックスを生み出したのかは不明。「ジュラシック・パークとかワールドとか観てるよな?ま、そんな感じって事で」な阿吽の呼吸。
誰が何の目的でTレックスにエボラ・ウィルスを投与したのかも不明(絶対、名前のインパクトだけだろ)。
何が凄いって、エボラがその後の描写にも物語にも全く関わって来ないのが凄い(必然性ゼロ!)。
で、ここから先は軍がTレックスを見失った、という体で、
- 散歩のようにあちこちを徘徊する(だけの)Tレックス
- どこぞに実在する「Tレックス・アドベンチャー」なテーマパークの紹介映像
- 「恐竜を狩ってやる!」とか「守らなきゃ」とか言っている素人の小芝居(個々の関連性一切無し)
が何の脈絡もなく綴られていきます。
テーマパークは完全に観光施設案内。カメラを構えたおっさんが、施設内をまったり散策しつつオブジェとして飾られている恐竜を撮影し…あーこの観光案内「サメデター」と全く同じ構成じゃん。激安CGとは言え、ちゃんと恐竜が出て来るだけこちらの方がマシですが。
オブジェと思わせて最後の一帯はホンモノというよくあるオチ。
メインになるのはヤクでラリパッパになっているおっさん(ほぼ爺さん)と、ペルシャ絨毯の電話セールスで神経磨り潰している微笑みデブのホモ痴話喧嘩でTレックスと何の関係もありません。
この果てしなくどうでもいいホモ喧嘩が悲劇的に終わって、Tレックスは相変わらずのっそり歩きつつ、たまに人間を捕食し、軍はTレックスを発見することもできないまま幕。
最後に殺人スズメバチが襲来、次作「Ebola Rex Versus Murder Hornets」に続くのでした。
ハチでけーなー。
この監督、2021年の1年間だけで「サメデター」「シン・感染恐竜」「Ebola Rex Versus Murder Hornets」の3本を撮っているのか!?
…すみません、フィルモグラフィー見たら2021年だけで15本くらい撮っています。
恐るべしダスティン・ファーガソン。
★ダスティン・ファーガソン代表作
★騙されついでにこちらも。
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