時間経過も位置関係も超テキトー。なんせ昼間の丘の中から夜の街中ゾンビにヘッドショットかましちゃうんですから。
お前はどこにいるんだ!? そっちは何時でこっちは何時なんだ!? 混乱必至のやっつけ編集ですが、いいじゃないですか、そんな事ぁ。
こんなタイトルに惹かれた時点で心がパンチドランカーになっているわけですから、細かい事ぁ気にしない気にしない。
「ゾンビ・ウォー101」(2010年/ニーリー・ローソン監督)
オリジナルタイトルは地名をそのまま使った「BROKEN SPRINGS」らしいのですが、出回っているバージョンは「101ZOMBIES」。
つまり「101匹わんちゃん大行進」(101 DALMATIANS)のパロディな訳で、そこを汲み取らずに「ゾンビ・ウォー101」なんて邦題つけたラインコミュニケーションズはちょっとセンスがございません。
冒頭、ブロークン・スプリングスの紹介部分で、ここががかなり壊れたドン詰まりの田舎街である事がわかります(凄くいい感じ)。
街の主要産業は炭鉱(「血のバレンタイン」だ!)。
その炭鉱(旧兵器施設が隣接している)で爆発事故。
その炭鉱(と旧兵器施設)がある山から湧き出ていると思われる清水を使って密造酒を作っている男が(「キャビン・フィーバー2」だ!)。
長年に渡り街では愛されてきた酒のようで、蒸留され瓶詰された酒は、警官も手伝って街中に。
こいつを口にすると「舌下吸収かよ!?」なスピードで速攻ゾンビ化。
全力疾走型なので、周りも次々ゾンビ化。あっという間にブロークン・スプリングスはゾンビゾンビで町おこし。
やっぱり田舎の娯楽はビンゴなのね、なローカル中継も良い感じ。
そして全米ホラー映画作成条例(?)に引用義務が盛り込まれているとしか思えない「N.O.T.L.D.」
まあ、ある日突然ゾンビで沸き返った田舎町で、生き残ったメンバーが脱出を目指すという「その話、何回聞いたかしら」な低予算自主映画ゾンビなのですが、見どころは多彩。
★見どころ其の壱:ハイテンション牧師の辻説法。
そのエネルギーはどこから?なウルトラハイテンションで絶叫型辻説法(後半ラジオ説法)をかまし続けるイカレ牧師。
神の愛を叫ぶ奴にマトモな奴はおりません。「ミスト」のマーシャ・ゲイ・ハーデンと気が合いそうです。
★見どころ其の弐:生首エンブレム。
何か色々溶接改造を施しておりましたが、出来上がってもどこにどんな装飾がされたのか全く分からない脱出用車両。
ただ、最前面にエンブレムとして取り付けられた友人の弟の生首はインパクトがありました。
★見どころ其の参:ジャガイモ砲。
活路を開くために利用されたジャガイモ砲(気圧を利用してジャガイモを射出するパイプベースのバズーカ)。
多少距離があってもそこそこの威力。所有者は密造酒作成者。原料だったんでしょうね、ジャガイモ。
低予算の割にはゾンビメイク頑張ってましたし、着弾シーンはほぼなかったけど、首チョンパシーンはそれなりでした。
頑張っていた方なのではないかと…(やはりパンチドランカーになっているようです)。
★ご参考
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