デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【肉体変容の恐怖】アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界【洗面も便器も真っ赤っか】

しまった、また続編から先に観てしまった。

「ダイバージェントNEO」「パージ:大統領令」に続く3度目の失態。

正しい順番は、まず「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」(2013年/エリック・イングランド監督)を見た後に、本作です。

「アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界」(2015年/ジョシュ・フォーブズ監督)

所謂「感染型ゾンビ映画」。ゾンビ感染した女とうっかりヤッてしまった男の「肉体変質」の恐怖をジワリジワリと(ここいらへんは「ザ・フライ」「キャビン・フィーバー」と同じ箱)。

異常の始まりは背中から(右側2枚は「キャビン・フィーバー」)。


ゾンビパンデミックものと一味違うのは、その状況を意図的に作っている人間、即ち「犯人」が存在するということ(しかも高邁かつ独りよがりな使命感に突き動かされている)。

「犯人」がいれば「追う者」もいるわけで、ただ単に構成に共通項がある、という事だけで言えば、「セブン」羊たちの沈黙」とも同じ箱です(念押ししておきますけど褒めてはいないですよ)。

捜査員が犯人のお宅訪問(右は「セブン」


サスペンスやミステリーとしての要素はほとんど機能しておらず、描写の主軸は「何かヤバイ事になっている自分の体の変化を目の当たりにする不安と恐怖」に置かれています。

止まらない鼻血、水膨れのようなデキモノ(触ると激痛)、混じるというレベルではなく血そのものの血尿。


たとえ僅かでも、自分の肉体がいつもと違う…これって結構切実な「恐怖」だと思います。

体表をカッターで切り裂いて、皮膚の下で蠢く蟲を取り出すカットは、駄目な人は本当に駄目でしょう。


犯人の動機やら目的やらは謎のまま(ある意味投げっぱなしで)終了。3作目作る気満々の引きでしたが、はて、どうなる事やら。

★ご参考(1作目飛ばして続きから先に見ちゃったぜシリーズ2本)。

 

★ご参考(モトネタと言うには恐れ多い先達2本)。

 

 

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