本日9月10日は「世界自殺予防デー」。
2003年のこの日、世界保健機関(WHO)と国際自殺防止協会(IASP)がスウェーデンのストックホルムで「世界自殺防止会議」を開催いたしました。
自殺に対する注意・関心を喚起し、自殺防止のための行動を促進することを目的としているそうです。
私は人は最終的には消滅する権利「も」持っていると思っている馬鹿野郎ですが、建前としては、自殺は勿論「ダメ!ゼッタイ!」。
本日は「何か痛そうだし、今日はやめておこうかなぁ」と思えそうな「印象的自殺シーン5選」を。
まずはタイトル画像にも使ったM・ナイト・シャマラン監督の「ハプニング」。
原因不明の同時多発自殺症候群発生!言語と方向感覚を喪失して次々と自殺に走る人々。
監督特有の投げっぱなし感満開の出来でしたが、工事現場から作業員がふわりふわりと身を投げるシーンは甘美までに幻想的でした。
縊首は自殺の手法としては超オーソドックスですが、これを最初に、かつ衝撃的に描いたのは「オーメン」(勿論1976年のリチャード・ドナー監督版)なんじゃないかと思います。
ダミアン5歳の誕生パーティで、乳母が「あなたのためにするのよ!(Look at me, Damien! It's all for you.)」と叫んで屋敷の屋根から垂直落下。勢いで階下の窓ガラスぶち破るおまけつき。
集団自殺日本代表は『いっせーのっせ!』の掛け声とともにJK54名が電車に飛び込んだ園子温監督の「自殺サークル」。
正直理解不能な(理解される事を監督が頑なに拒んでいる)作品ではありますが、この飛び込みシーンのインパクトはちょっと他の追随を許しません。
日本代表が54人なら世界代表は?
1978年11月18日に南米ガイアナで人民寺院が開拓したコミューン「ジョーンズタウン」で、918人という前人未踏の記録を叩きだした集団自決事件(問答無用で殺された人も多数混じっているので、全員が自殺と言う訳ではありませんが)を描いた「ガイアナ人民寺院の悲劇」(1980年/ルネ・カルドナ・Jr監督)。
2013年には同じ題材を扱った「サクラメント 死の楽園」(タイ・ウェスト監督)も公開されています。
さて、最後は楳図かずお先生に〆て頂きましょう。「漂流教室」。
遥かな未来(生存不能な荒地)に飛ばされてしまった小学校。低学年の生徒らは「ぼく、鳥になってパパやママのところにとんでいくんだ!」と次々校舎屋上からダイヴ。
勿論、鳥になぞなれるはずもなく、一直線に地面へ。
無慈悲に晒される血と肉塊と激突のリズム。
どれも痛そうです。死にたくなったらこれらのシーンを思い出して「やっぱ明日バイオRE4のネコミミ取ってから考えよう」とか思考を飛ばして問題を先送りにしたいと思います(そのまま天寿をまっとうすれば勝ち組です)。
★各作品のレビューはこちらから(あ、「オーメン」のオリジナル版は紹介記事書いてないわ)。
「漂流教室」は原作者を激怒させた(多分今日に至るまで激怒させ続けている)大林版をどうぞ。
「自殺シーン」×「原作者激怒」と言えばこんなのもありましたね。
★本日のTV放送❶【13:40~BSプレミアム/プレミアムシネマ】
★本日のTV放送❷【19:00~TOKYO MX/スクリーンMX1】