年末に突然降って湧いた最新作。何この中途半端な放送時期。
聞けば、クラウドファンディングで資金を集め新作映像を順次OVAとして制作し、全12話が完成したら第4期としてテレビ放送するという「4期分割払いプロジェクト」なんだそうで。
クラファンは開始35分で目標金額３千万円に達してOVA1話の製作が決定。最終的には1億1596万4266円が集まり、OVA3話の制作が確定…このいきあたりばったり感がいかにも邪神ちゃん。その1発目が、
「邪神ちゃんドロップキック 世紀末編」（2023年12月26日深夜BS日テレ放送／宮城大翔監督）
宇宙からの謎の飛翔体により、滅びの炎に包まれた神保町。瓦礫の街と化した神保町を支配した独裁者は…花園ゆりね。
あの店もこの店も灰燼に帰した神保町を唖然呆然とさすらう邪神ちゃんが見つけた1枚の求人チラシ。
【急募！後継者不足で困っています。伝統ある暗殺拳の使い手になりませんか？】
チラシに記された場所は熊本県高森町（はい、ここが今回のタイアップ先でございます）。
これだ！邪神ちゃんは合流したメデューサと共に熊本へ。
高森町は「エンタメ業界と連携したまちづくりを推進」している町。
早速、役所にコラボ要請。
『だから～私とコラボすれば、ふるさと納税でがっぽがっぽですの～』
『検討させて頂きますね。…確認しましたが、内臓を売るような作品はちょっと…』
災い転じてネタとなす。富良野市議会も決算不認定にした甲斐があったというものでしょう。
『まったく、お前が内臓売ろうとか余計な事言うから』
コラボプレゼンに失敗した二人はパワースポット「色見熊野座神社」へ。
そこには暗殺拳の後継者を募集していたケンシロウ（！）が（すげーテキトーに暗殺拳伝授）。
神保町壊滅で仕事の無くなったその他レギュラーも何故か全員高森町に。
謎の飛翔体の影響か、神の力が弱まってしまったリエール（とぽぽろんとぺこら）は高森湧水トンネル公園に。
ここの最奥に祀られている水神様と湧き水に触れて神の力を取り戻そうと。その厳しくも激しい修行の光景がこちら。
天使チームをゆりね討伐隊のメンバーに組み込めた邪神ちゃんは、勢い余ってトンネル破壊。地下水脈呼び込んで濁流と共に外へ。
『実際に起きない事をアニメでするなよ。クレーム来るぞ！』
学習しないな、君ら。
なんやかんやでゆりね軍と邪神ちゃん軍に分かれて対峙する両陣営。
なぜゆりねも高森町にいるのかと言うと、ケンシロウから伝授された暗殺拳は阿蘇パワーと連動しているため、この場所でないと効果がない…ので、邪神ちゃんが伝書鳩伯爵（誰だよ。中の人はハト男爵と同じだけど）を使って呼び寄せたから。
不意打ちで必殺の暗殺拳を見舞う邪神ちゃんでしたが、高森町に来てケンシロウにユリアと間違えられ正しい暗殺拳を伝授されていたゆりねの前に轟沈（ひでぶで肉塊）。
実は神保町の独裁者はただのバイト（？）でした。
『１度やってみたかったのよね』
何と言うなし崩しの大団円。これからどうする？
『このアニメもここから続くわけ？』
『そうねえ、その辺りは…煙に巻きましょ』
次はどこから始まるのか。それはタイアップ先の御都合次第。
さて、今年はこれで店じまいです。おととい栓抜いたコーラのような駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
来年も宜しくお願いいたします。
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