デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

台風襲来の日記念。 嵐・台風・暴風雨選手権。

本日9月26日は「台風襲来の日」

統計上、台風襲来の回数が多い日で、過去に大きな被害をもたらした台風がこの日に襲来しています。

青函連絡船・洞爺丸を転覆させた「洞爺丸台風」(1954年)、伊豆・関東地方を襲った「狩野川台風」(1958年)、全国で死者・行方不明者5,000人、家屋被害57万戸という甚大な被害をもたらした「伊勢湾台風」(1959年)などすべて本日が上陸日です。

台風、嵐は観る方も撮る方も肩に力の入る映画の見せ場。

という訳でシチュエーション別「嵐・台風・暴風雨選手権」

まずは台風が物語の発端になっているもの。

飢餓海峡(1965年/内田吐夢監督)

上記「洞爺丸台風」(一夜にして5隻の船が沈没・転覆し、1,400人以上の命が失われた)をモチーフにした文芸大作。


スクワーム(1976年/ジェフ・リーバーマン監督)

台風で切れた電線が地中放電してゴカイが巨大化。「飢餓海峡」との落差の激しさに眩暈がします(満足です)。

しかも暴風雨のシーンは資料映像の使い回しというやっつけ仕事ですが、公称8,000万匹というゴカイの群れが正に台風、暴風雨。


次に台風そのものが主役という所謂ディザスター・パニックもの。

この手の作品にアタリは少ないのですが、今回は頑張っている中国勢から2本。


「超強台風」(2008年/フォン・シャオニン監督)

市長という職位がもつ日本と中国の違いも堪能しましょう。


「ハリケーン・マックス 超破壊」(2020年/ドン・ウェイ監督)

原題は「終極台風」。雲行きを見ては「Typhoon!!!!」と絶叫。台風がゴジラと肩を並べる存在になっています。


最後にクライマックスが台風という作品を連続で。

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年/押井守監督)

『台風がしでかした事であれば、それが何であれ、責任がどうこうという問題にはならんと思いますが…。なんせ台風のすることですから』

『無論だ。天災なら致し方ない』


「ハリケーン(1979年/ヤン・トロエル監督)

南海のロマンスとミア・ファロー。似合わないにも程がある失敗マッチングですが、特撮は見応えがありました。


「ジェニィの肖像」(1947年/ウィリアム・ディターレ監督)

ロマンスと台風ががっちり融合した「ハリケーン」と真逆の成功マッチング。


「人魚伝説」1984年/池田敏春監督)

『今夜、嵐にして。何もかも吹き飛ばす嵐にして…』

八つ墓村」の山崎努に対抗できるのはこの人だけでしょう。


優勝は「人魚伝説」で(タイトル写真も「人魚伝説」から)。

 

 

 

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★本日のTV放送【13:40~テレビ東京午後のロードショー