デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【追加設定てんこ盛り】ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん ♯1【え、そうだったの?】

今期「吸血鬼」枠は、ゆるふわ餌付け“ママになっちゃう”コメディ。

こういう「特異な設定なのに何も起きない…どころか周りがすんなり受け入れていて今日も平和」なラブコメは大好物です。

…にしても追加設定多いな。

「ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん/第1話・吸血鬼ちゃんはめっちゃ下手」(2025年10月12日深夜TOKYO MX放送/山井紗也香監督)

『ここ、樫ノ木台には様々な者たちが暮らしている。半ば異世界と化しているが、平和に回っているのは土地神様のおかげらしい』

冒頭ナレーションがいきなり初耳。良く見りゃ変な生き物混じってます。


『妖怪、幽霊その他怪異やロボがいるのは当たり前』

魔法少女と魔族が違和感なく暮らしている「まちカドまぞく」の多魔市みたいな感じでしょうか。

確かにこうしておけば、吸血鬼という存在が当たり前のように受け入れられている状況に説得力が増しますし、吸血鬼以外の新キャラ投入も可能です。

と思ったら早速アニオリのキャラ登場。

土地神? 主人公らの通う高校・樫ノ木台高等学校の理事長、霧峰みすず(中の人は三石琴乃)は、通りすがりのお婆さんにも思わず両手を合わせてしまう土地神様でした…って伝説とかしゃなくてリアルに存在するんかい!? あと神様の方が手合わせるんかい、普通逆だろ(まだ原作は立ち上がりの20話くらいしかチェックしてないけど、原作既に100話超えてるんで、後から出てきてたらゴメンよ)。

※追記 原作第24話で登場します(この時点では理事長というだけで土地神様とは言っておりませんが)。


本作ヒロインの石川月奈(いしかわるな)は、頭脳明晰、スポーツ万能の美少女吸血鬼。


他人を寄せ付けないクールな佇まいが魅力ですが、実は全部作ったキャラで本質はドジッ子


目下の最大の悩みは「上手に血が吸えない」こと(空腹を満たすためにお菓子を貪っている)。

『だってだって力加減とか血管の位置とかわかんないもん!人によって違うし…』

いますよね、健診の時に採血が異常に下手な看護師さん(何回俺の腕に針刺せば気がすむんだ!?)

偶然、その事を知ったクラスメイト(隣席)の大鳥辰太(おおとりたつた)は『俺で(血を吸う)練習するっていうのはどうかな?』と献体志願。

差し出された腕に恐る恐る噛みつくと何故か石川さん二頭身にデフォルメ。


吸血が授乳に。

『ママになる~』

甘やかし餌付けに目覚めた大鳥くんは石川さんのお世話係に(授乳は癒し)。


この二頭身デフォルメ、てっきり演出上の表現かと思ったら、何とCパートで、

『石川さんって血を吸う時、小さくなるよね。あれはどうして? 吸血鬼だから?』

『え!?』

リアルだったんかい!? しかも本人自覚無し!?

謎だらけです吸血鬼。

あと、石川さんの「お腹が空いていると飛べない」はただの言い訳だと思っていましたが、屋上で大鳥くんの血吸ったら腰に羽生えて飛行可能に!


飛べるんかいワレ!?(原作にそんにシーンはございません)

※すみません、原作第25話に飛んでるカットがありました。


未知数です吸血鬼。

「よふかしのうた」が終わって吸血鬼ロスになっていたので、ちょうど好い代打が登場してくれました。

にしてもどうしてアニメの吸血鬼ってドジっ子とか寂しがり屋が多いんでしょうねえ。

 

 

 

 

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