デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

とことん石ノ森章太郎~人造人間キカイダー

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「だが、ピノキオは人間になって本当に幸せになれたのだろうか?」


やるなあ、NHK

 

「とことん石ノ森章太郎/第2夜」

(3月24日/NHK-BS2)


第2夜のメインは突出したアナーキーさを誇る人造人間キカイダー

兄弟皆殺しにして去っていく原作のラストと冒頭に掲げた駄目押しの一文はその最たるものですが、キカイダーと言えばなんと言ってもハカイダーでしょう。

仮面ライダーBlackのシャドー・ムーンと並ぶ「ぶっちぎりで主役よりかっちょいい悪者」ハカイダー

黒尽くめで左利きの拳銃使いというモロ日活ニューアクションを匂わせるビジュアル、最期には自身の存在意義を見失い造物主ギルに反乱を企てるアナーキーさ。最高です。

なんせハカイダーパート書いてるのは、後に特捜最前線で傑作・名作をマシンガンのように乱れ撃つ長坂秀佳。人物造詣の深さが違います。

「うおお、俺は何だ! 俺は何のために生まれてきた!? これから俺は何のために生きていくんだ!? 俺の目的は何だ? 憎い、俺を作り出したプロフェッサー・ギルが憎い!」

こんな事絶叫する悪役、ちょっといないですよね。

 

ハカイダーと言えばこちらも…