≪来る…これが死か…ヒッチは今頃何を…≫
≪こいつがリヴァイか!?≫
『待てよ…俺はあいつに誓ったんだ…必ずお前を殺すと…』
『エレン!起きろ!…海を見に行くよ!』
どんだけ重ねるクライマックス。見せ場の佃煮、佳境の絨毯爆撃、命を的に繋いだ希望。
「進撃の巨人 Season3/通算第54話・英雄」
(2019年5月26日深夜NHK総合/肥塚正史監督)
一瞬の隙を作るためだけに全滅特攻を仕掛けるエルヴィン+新兵軍団。
死の瞬間、マルロの脳裏をよぎったのは…ヒッチ(いや、悲しいなあ)。
屍の道が作ったチャンス。人類とは思えない(加速装置がついていても無理な)動きで獣の巨人をささらもさらにするリヴァイ(瞠目。アニメの良い所が全部出ている)。
引きづり出した中の人(ジーク)の口に刃突っ込む血まみれの凄顔(ちゃんと絵にしてくれてありがとうNHK)。
一方、シガンシナ区。アルミンとエレンが超大型巨人(アルベルト)を、生き残った兵団(奇しくも104期卒業生)が総員で鎧の巨人(ライナー)を。
熱風と炎で近づくことさえままならない超大型巨人を倒すアルミンの秘策、それは…。
≪僕の夢…命…すべて…僕が捨てられるものなんて…これしかないんだ…きっと…エレンなら…海に…辿り着く…海を…見てくれる≫
ここから1期OP「紅蓮の弓矢」が激しく脳内リフレイン。
♪何かを変える事が出来るのは 何かを捨てる事ができるもの
何ひとつリスクなど背負わないままで、何かが叶うなど
暗愚の想定、唯の幻影、今は無謀な勇気も
自由の先兵、賭けの攻勢、奔(はし)る奴隷に勝利を!
もはや3期前半のへっぽこOPなど1フレーズも思い出せません。
ライナーに対峙するミカサたち。残った雷槍僅か3本。左右から顎の付け根を砕いて口が開いた所に最後の1本を撃ち込んでうなじを狙う計画でしたが、1本外して口開かず。
それでも突っ込むしかない。特攻かますミカサの支援に現われたのは…ハンジ(生きとったんかいワレ!)。
ハンジ→ミカサの雷槍コンボ。うなじから弾き出されるライナー。
自らをケシズミにして時間を稼いだアルミン。硬質化能力で自身のデコイを作り、立体機動でベルトルトの背後をとったエレン。
巨人エレンではなく、生身エレンによる巨人討伐(討伐数2?)というのが憎い。
かろうじて全滅回避。そのデカすぎる代償。屋根の上には焼かれ炙られ炭化したウェルダン・アルミンが。ここでエレンとアルミンの出会いの回想(ひ、卑怯者ぉ!)。
…アルミン(泣)。
いよいよ次週、3期前半最終回EDに予告なく挿入されたトラウマ映像の答え合わせが。