『九つの巨人にはそれぞれ名前がある、これからお前に継承される巨人にもだ。その巨人はいついかなる時代においても自由を求めて進み続けた。自由の為に戦った。名は…」
今回は前回にも増してひとつひとつの言葉が重い。何気に発せられた単語すらずっしりと肉体に喰い込んできます。
『“九つの巨人の力”を継承した者は13年で死ぬ。俺が継承したのも13年前になる』
つまり、アルミンの寿命はあと13年。エレンに至っては残り8年弱(ミカサの心境いかばかりか)。
『ある継承者は道を見たと言った。巨人を形成する血や骨、時には記憶や意志もその道を通り送られてくる。そしてその道はすべて一つの座標で交わる、つまりそれが…』
『始祖の巨人だ』
お前も使命を果たせ、と言うクルーガー。拷問で両手の指全てを失ったグリシャ。
『俺はここで初めて同胞を蹴落とした日から、お前は妹を連れて壁の外に出た日から。その行いが報われる日まで進み続けるんだ 死んでも死んだ後も…』
『これはお前が始めた物語だろ』
おっさん二人の会話が沁みる沁みる。
女王ヒストリアの元に届けられたユミルの手紙(遺書)。その文面に触れたヒストリアの意識に流れ込んでくるユミルの記憶。
ここ、原作にないアニオリ描写ですが巧い。やはりアニメを定本とすべきです。
ヒストリアを交えた兵団会議。発言を促される「調査兵団団長ハンジ・ゾエ」。そう、エルヴィン団長はもういない。その重すぎる事実。
『敵が巨人という化け物だけであればどんなに良かった事でしょうか。しかし我々が相手にしていた敵の正体は人であり文明であり、言うなれば世界です』
かつて『敵って何だ?』というエレンの質問に応えかけ、ライナーに制止されたたユミルの答え。世界。
自分を喰わせるためにグリシャを巨人化させようとするクルーガー。
『ミカサやアルミン みんなを救いたいなら使命を全うしろ』
『ミカサ? アルミン? 誰の事だ?』
『さぁ? 誰の記憶だろう?』
その座標は過去のみならず未来とも繋がっているのか。次回、Season3最終回。壁の外、夢にまで見た憧憬の地、海へ。
『海とは何かを説明しなければならない。海とは地表の7割を占める広大な塩水である』
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