デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

最高の前口上。 ゴースト・ハンターズ

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『私にも妖術を信じろと?』

『その通り』

『どんなものが見せてもらわないと』

老人の手の平の間を稲妻が駆け抜ける(写真)。

『!?い、今のは?』

『こんなのは些細な事だ。
 だが、物語はいつだって些細な事から始まる』

  See? That was nothing.
  But that's how it always begins. Very small.


最高の前口上じゃないですか。

 

ゴースト・ハンターズ
(1986年/ジョン・カーペンター監督)


ゴースト・バスターズがヒットした後なので、こんなタイトルにされてしまいましたが、原題は「BIG TROUBLE IN LITTLE CHINA」。中華街は大騒ぎ、ってな所でしょうか。

チャイナタウンのレストラン・オーナー、ワンの彼女がチャイニーズ・マフィアにさらわれた。ワンは御陽気トラック野郎ジャック(カート・ラッセル)と追跡しますが、謎の妖術使いの虚無僧三人組が漁夫の利で彼女を連れ去ってしまいました。

実は、秦の始皇帝の呪いによって永遠の牢獄に囚われたロー・パンが呪いを解くために緑の眼をもった女を捜していたのでした・・・ってなんじゃそりゃあ!

クンフー、妖術、銃撃戦が入り乱れるオフビートなアクション・アドベンチャーの始まりです。

「ニューヨーク1997」のスネークとは似ても似つかぬお間抜けキャラをカート・ラッセルが嬉々として演じております。

まあ後半グダグダっちゃあグダグダなのてすが、ホラーじゃないカーペンターもオツなものです。