デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ピーナッツ

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さんざっぱらひねくれた映画ばかり紹介しておいてなんですが、実はベタな映画も大好きなんです私。

こうなるだろうな、という予想が全て当たって「くっそーお前、俺を泣かそうとしてるだろ、そんな手に俺が乗るわけ、乗るわけ、うおおぉん!」というパターンの奴ですね。

 

「ピーナッツ」
(2005年/内村光良監督作品)


逆境ナイン」「ダイナマイトどんどん」に続く野球ネタ三部作。

ウッチャンこと内村光良内Pメンバー総動員で作ったハートウォーミング作品です。

役者らしい役者はベンガル桜井幸子くらいでしょうか。

あと脇で「 突風!ミニパト隊」の中島ひろこ、「バトルヒーター」の奥貫薫も。

残りはほぼ全員お笑い芸人です。

学芸会? いえいえ。とんでもない。

スランプ中のスポーツライター秋吉(内村)。
かつて秋吉が優勝に導いたが今は選手9人も集まらない草野球チーム「ピーナッツ」
思い出の野球場をも取り壊そうとする商店街再開発。
それぞれに問題を抱えるかつてのメンバーたち。

笑いのツボと泣かせのツボをきっちり押さえた配役の妙。

「がんばれベアーズ」と「ロッキー2」。ウッチャンは自分の好きな映画のエッセンスを思い切りぶちこんできっちり笑って泣ける映画に仕上げました。

『あたしのために試合に出ないなんて赤岩くんカッコ悪い』『俺は皆を利用したんだ』『グローブ返せ!』『私、一鉄さんが野球している所見てみたいです』『パパ、カッコいい!』

いやあ、ベタでしょう。でもねえ、嵌ると快感なんですよ。今月にはまた内PのDVDが出ます(テレビの特番もあるらしい)。楽しみです。